「ファイナンス 」から考える!
最近、ファイナンス、日本語で言うと「金融」の重要性が言われるようになってきました。
ファイナンスという将来のことを数字で考える重要な技術を身につけたいと考え、梅澤真由美さんの書籍『「ファイナンス 」から考える!』を読みました。
梅澤氏曰く、ファイナンス は細かいルールではなく、むしろ「考え方」なのだといいます。
だからこそ、一度身につけてしまえば、いつでも取り出して使える一生モノのスキルであると。
ファイナンスを活用した意思決定の仕方。
ファイナンスを活用した意思決定には4つのステップがあるのだと言います。
それは、
1.コストをあぶり出す
2.時間のズレをとらえる
3.比較する
4.分解する
ファイナンスから考えるとは?
将来にわたる影響のすべてをお金に換算して把握し、想定される案を比較して、最も望ましい案を選ぶ思考法。
重要なのは、この「お金に反映すること」。定量化することで比較しやすくなります。
そして、支払いの有無に限らず「どっちが得か」を考えるのが正しい姿勢。
すでにお金を支払って確保しているものがあるのであれば、効率的に活用をする視点を持つことが重要なのだと言います。
比較するというのは、複数の選択肢をあげて、判断基準を当てはめて、比べるということ。
比較とは「差」に注目することであると述べられています。
選択肢を漏れなく挙げて、最後に比べる。
案は複数、それも網羅的に出し、その特徴を数値化することがポイントなのだそうです。
そして、大きな数字ほど分解して単位当たりで考える癖をもつことが重要。
なぜなら、分けると「アクション」が見えてくる。
コントロールできる項目に優先順位をつけることができるようになるからです。
他律的でどうにもならない部分がどこで、自律的で自らの意思で変えられる部分はどこなのかを特定し、その推移に注目する。
ファイナンスでは、それらの項目に優先順位をつけてコントロールすることが重要なのだと言います。
KPIは会社中にあふれている。
決めた優先順位をメンバーに伝え続ける。分けることでアクションが見え、定点観測ができ、自分ごとになる。
自社の「判断基準」を決める。本来の目的は?、数字で明確化できているか?(数値化できるものは出来る限り数値化)自社の戦略に沿って決める。重視する基準を全員で共有しておくこと。