自分のことだけ考える。
成功は逆境から始まる。という帯。
炎上されることで、成功をつかんできた堀江さんの新書を読みました。
その名も「自分のことだけ考える。」
かなり強烈なタイトルです。
副題は「無駄なものにふりまわされないメンタル術」
自分に本当に必要なことを成し遂げるためには一体何をすれば良いのか?
そのヒントを掴むべく、読み進めてみました。
「過去」とは、きっぱり決別する
過去の苦い経験や、苦しい思い出に引きづられても何も変わらない。
過去は決して変えることができない。
だからこそ、未来を変えるために「今」何するかどうかであり、「過去」とはきっぱり決別すること。
これが大事なんですね。
言われてみると当たり前ですが、このように思考を切り替えるのはとても難しい。
でも、それは自分の考え方ひとつでどうにでもなるということなのでしょう。
考えても意味がないことは、頭の中から消し去る。
子供の頃、堀江さんは「死」の恐怖に悩んだ時期があったそうです。
でも、そんなことは考えても仕方がない。
何かに没頭することで、忘れ去ったと述べられています。
それが堀江さんにとっては、会社を立ち上げたりといった仕事だったのだそうです。
世の中には、自分のチカラではどうしようもないことが多くあります。
例えば、「相手の考えを変える」なんてものは典型的だと思います。
たしかに、自分から相手を変えるように働きかけることはできますが、
それは単なるきっかけにすぎません。
相手が考え方を変えてくれるかどうかは、すべてその本人が決めることですよね。
だから、そのように考えても仕方がないことに悩むことほど無駄なことはないということですね。
コンプレックスをさらけ出せ!
恥をかけば成功に近づく。
あえて、自分のコンプレックスをさらけ出すことで、自分の弱みを見せ、
コミュニケーションが円滑に進むようになるのだそうです。
コンプレックスをうまく活用することで自分の成長の糧にしようというまさに逆転の発想です。
たしかに、弱みを見せているひとは完璧な人よりも魅力的に映るのは何故でしょうか?
やはり、共感の時代だからなのでしょう。
コンプレックスをうまく自分の魅力に転換できる人が愛される。そうゆうことですね。
また、自分のコンプレックスに悩む人たちは「自分は自分」という風に言われることが多いようですが、
堀江さんは「他人と比べることで、それに近づけるよう努力するしかない」と述べられています。
妬む必要はないでしょうけど、本当に欲しければ手に入れる努力をすれば良いと思います。
どんどんチャレンジすることで、新しい発見や、自分の強みがわかってくることもあるのでしょうね。
本書の冒頭の力強い言葉に、一歩踏み出す勇気をもらいました。
自分が「正しい」と信じることを、やるしかない。
自分が「必要だ」と感じるものを、手に入れるしかない。
自分が「後悔しない」と言える、好きな道を行くしかない。
自分が「こうだ!」と決めたことを、努力し続けていくしかない。
Thinking Point
新書なので読みやすく、メンタルをコントロールするテクニックが多くまとまった良書です。
時間が無いと悩んでいる方にもおすすめできます。