KEEP MOVING 限界を作らない生き方
ALSという病気、みなさんはご存知ですか?
ALSは「運動神経系が少しずつ老化し使いにくくなっていく病気」であり、難病と言われています。
今回は、ある時にALSの病気を持たれてしまった武藤さんの書籍「KEEP MOVING 限界を作らない生き方」を読みました。
身体は動かなくても、行動し続けることはできる。
ALSは、脳から手足を動かせといった指令が送れなくなり、筋肉がやせ細っていくと言われています。
武藤さんも例外なく、だんだん手足の自由がきかなくなってきたのだそうです。
しかし、武藤さんは行動を起こします。
「いつだってクレイジーなヤツが世界を変えてきた」
メガネで有名なJINSとコラボして、眼の動きだけを使って電子機器をコントロールするツールを作り上げました。
そして、今は、WHILLという新しい乗り物の開発に取り組まれています。
これは、次世代の電動車椅子。今までの車椅子の常識を覆すカッコよさがあります。
「好き」を突き詰めていくところに無駄なことはないのだと、武藤さんは述べられています。
限界を作らないようにするために、心がけていること。
それでは、限界を作らないためにどのようなことをされているのでしょうか。
武藤さんは以下の5つを挙げています。
1.できないことにくよくよしない。できることを最大化させる。
2.コミュニケーションの手法は多岐に考える。
3.テクノロジーをどんどん活用する。
4.アイディアはとにかく形にしてみる。
5.ビジョンを提示し、できる人たちをチームに巻き込む。
何かを成し遂げようと考えた時に、すべて大切だと思いますが、特に大切なのは5.のビジョンではないでしょうか。
最後に武藤さんが述べられた言葉で特に印象的だったものを共有しておきます。
ALSのような難病の苦しさは、病気そのものだけではない。
自分自身の人生観、死生観から、家族への思い、介護問題まで多岐にわたる。
本当に「あきらめない」という意思を持ち続けるには、やはり希望がいるのだ。
だから僕は、必ず直す、病気を克服するという思い出、これからもこの病気と向き合っていく。
本当に力強いです。
私も負けていられないです。
久々の良書ですので、ぜひご一読ください。