メモの魔力
みなさんはメモを取られていますか?
今回は、前田祐二さんの書籍「メモの魔力」を読みました。
帯には「いま最も注目される起業家による渾身のメモ術」との言葉。
どのような内容なのでしょうか?
なぜ、メモを取るのか?
なぜ、メモを取るのか?
それは、メモが自分自身の「人生のコンパス」をつくるからだと述べられています。
そして、メモは「記録」ではなく、あくまで「知的生産」のためだと述べられています。
メモによって鍛えられる5つのスキル
メモを取ることによって、5つのことが鍛えられるようになるのだそうです。
①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
メモを①のようなアイデア出しに活用されている方は多いと思います。
本書によれば、アイデアを出すにもコツがあるのだそうです。
それが次の2ステップ。
①ノートは見開きで使う。
②「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワークを使う。
これは、インプットした「ファクト」をもとに、気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、自らのアクションに「転用」するということなのだそうです。
抽象化のコツは、「どんな?」「なぜ?」で「本質」を掴むことにあるといいます。
そして、メモの本質は「振り返り」にあるのだと述べます。
振り返ったときに、そこから抽出できる学びの要素が実は信じられないほどたくさんある。
「言語化」で夢は現実になる。
そして、メモで言語にすることで、夢は現実になると述べられています。
一度、考え得る「生涯やってみたいすべての夢」を書き出してみることを本書で薦めています。
そのポイントは「終わり」をしっかりと意識することにあるのだそうです。
つまり、人生に終わりがあるとしたら、これだけはやっておきたい、挑戦してみたい、と感じることを全て出し切っておくことが大事なのだそうです。
メモとは、生きること。あなたのメモを、そして、メモで変わったあなたの人生を眼前にするその歓喜の瞬間を、心から待ちわびてやみません。メモの魔力が僕らを引き合わせてくれる、その日まで。
・・・なんという熱量でしょう。
Thinking Point
とてつもない熱量を持った一冊。
5月に元号が変わりますが、新時代に相応しい名著です。