富裕層になるまでの道のりと、その先で必要な思考や行動はまったく異なります。
今回は、田中渓さんの著書『億までの人、億からの人』を読みました。
本書では、意思決定の仕方、投資や資産運用の考え方、時間や人脈の使い方など、富裕層が持つ具体的な行動原則が紹介されています。
ポイントを整理してみました。
意思決定を自分で行い、スピード感を持って動く
富裕層への第一歩は、意思決定を他人に委ねないことから始まります。確実性よりもスピード感を優先し、小さくてもすぐに行動に移すことが重要です。
成果物よりもプロセスを重視することで、経験値や学びを積み上げられます。これは失敗からも価値を得られる考え方です。
行動をためらう時間は最大の機会損失です。まずはやってみることで、修正や改善が可能になり、成長の速度が加速します。
さらに、自分が時間やお金を投じる価値が本当にあるのかを常に問い続けることで、無駄な投資や浪費を防げます。
意思決定の主体性と行動の速さが、億を超えるための最初の分岐点になります。
資産運用と金融リテラシーを高める
富裕層は、お金の流れや時代の潮流を読み取り、成長投資と割安投資の両輪で資産を増やします。長期投資と分散投資を鉄則とし、インカムゲインとキャピタルゲインを明確に分けて運用します。
また、認知バイアスの存在を意識し、パニックや過信を避けることが重要です。投資の判断では「その消費は投資か浪費か」「その値段はフェアか」を常に考えます。
資産運用はお金だけでなく、人的リソースにもレバレッジをかける視点が必要です。自分一人で全てをこなすのではなく、人脈やチームの力を活用することが効率的な成果につながります。
資金調達も、公庫借入から始め、リスクの低い順に進める戦略的思考が求められます。
金融リテラシーを高めることは、資産形成の土台であり、億から先の世界でも揺るがない武器となります。
時間・人脈・習慣を最適化する
富裕層は、時間とエネルギーの使い方に非常にシビアです。成果の8割は全作業時間のうちの2割で生まれることを理解し、重要な仕事に集中します。
人脈は情報収集、創作意欲、体のメンテナンスの3つに直結します。付き合う人は選び、時間とエネルギーを奪う人との関係は早めに断ち切ります。
睡眠や運動など健康管理も徹底し、一定のリズムを保つことで、日々のパフォーマンスを最大化します。
コミュニケーションでは相手を深く理解し、価値を提供することを優先します。情報提供や人の紹介を惜しまない姿勢は、信頼と機会を呼び込みます。
習慣化は富裕層の最強の武器であり、小さな学びや行動を日々積み重ねることで、時間と資産が複利のように増えていきます。
時間・人脈・習慣の最適化は、億を超えた後もさらに成長し続けるための基盤です。
億までの道のりはスピードと主体性、億からの成長は資産・時間・人脈の最適化で決まる。
Thinking Point
