お父さんのための子育ての教科書
今回は、お子さんを育てている方向けの書籍をご紹介いたします。
七田塾で有名な七田厚さんの書籍「お父さんのための子育ての教科書」を読みました。
子育てをされているお父さん方の参考になればと思います。
子育てで重要なのは、愛。
本書において、一貫して伝えているのはこの点です。
一番大事なのは「愛」なのだそうです。
当たり前といえば当たり前ですが、この点を掘り下げて考えると、子育ての目標は、「子供を幸せにすること」なのだと言えます。
子供が幸せな人生を歩めるように、愛情を持って「しつけをし、ものを教える」のだそうです。
子育ては苦労も多い。
しかし、余りある喜びや感動を実感でき、親自身が成長するチャンスにもなるのだと言います。
お父さんに愛された子供は、明るく素直に育つ。幸せな人生を歩むことができるのだそうです。
そして、何があっても子供を信頼する。親の愛、厳しさ、信頼を感じていると、子供はまっすぐに育つのだと。
お父さんの子育ては「質」で勝負する。
日本では、母親に比べ、父親はあまり子育てに時間をかけきれていないと言われています。
今は、時代が変わってきているので、そうとは言いきれないのかも知れません。
ただ、子供が起きる前に仕事に行って、寝てから帰ってくる。
そのような生活を送っているお父さんは多いのではないでしょうか。
そこで、大事になるのが「量」ではなく、「質」。
「質」で勝負することが大事だと述べられています。
例えば、お父さんがすべきことは、子供にいろいろな遊びを体験させてあげること。
これは、時間をかけず、少しずつ休みの日を使ってやってあげること。
そして、芽生えた「興味の種」を見逃さないこと。
それが、その子の才能を見出すことにつながるかもしれないからです。
何を目指して子育てをしていくのか?
1つは「人として正しく生きる力」。
具体的には、
①人を傷つけない、自分も傷つけない
肉体的に傷つけることはもちろん、精神的にも傷つけてはいけません。
②人に迷惑をかけない
自分は楽しくても、人に迷惑をかけるのであれば。それは「わがまま」に過ぎません。
③自分のしたことに責任を取る
「したいようにしてもいい。でも、それをすると、こうゆう結果になる。それがわかっていて、
それでいいと思うんだよね。それはあなたの責任だよ」と話すなどが大事なのだそうです。
2つは「やるべきことに自分から取り組む力」。
具体的には、小学校低学年までの子育てに力を入れることがポイントなのだそうです。
人間の脳は10歳までに劇的に成長するので、その時期の子育てを大切にすること。
知識を教えるのではなく、学べる力に身をつけ、自立できるようにすること。
例えば、読み聞かせは、愛を伝える具体的な方法。
子供を本好きに育てることができたら、親の役目の半分は終わったようなものだと言います。
最後に、最も大事だと思ったポイントをご紹介します。
夢は、自分らしく生きること。志は、社会に尽くして生きること。夢と志の大切さをお父さんが教えて欲しい。
ここを正しく伝えてあげることが、子育てのゴールなのかもしれませんね。
子育てに対する愛情に溢れる一冊。子育て世帯のお父さんは必読です。