3級ファイナンシャルプランニング技能検定 勉強法

3級ファイナンシャルプランニング技能検定

ライセンスの記念すべき第1回は、3級ファイナンシャルプランニング技能検定を取り上げたいと思います。

私は今年9月に受験し、無事に合格することができました。

資格内容、勉強方法、資格の活かし方などを紹介しますね。少しでもご参考になれば嬉しいです。

どんな資格なの?

ファイナンシャルプランニング技能検定(以下、FP検定)は、日本FP協会、金融財政事情研究会(以下、きんざい)が実施している検定です。

合格することでFP技能士を名乗ることができるようになります。

顧客の収入/支出、資産/負債などのデータを分析したうえで、顧客のライフプラン作りのアドバイスをする資格です。

まさに「顧客の人生に寄り添える」価値ある資格の1つだと言えます。

貯蓄、投資、保険、年金、税金、不動産、相続など人生設計に必要な知識を広く学ぶことができることから、受験をしてみました。

難易度は?

3級であれば、難易度は高くないです。合格率は大体70%前後。6割以上取れれば合格です。

私の勉強時間は1日(12時間)でした。1日丸々使って勉強すればなんとか合格することができるレベルです。

ただ、1日だからこそしっかり集中してやることが必要です。私は土曜日丸々1日使って勉強しました。

勉強方法は?

この試験は、学科試験と実技試験があります。

学科試験の科目は以下の6つ。

①ライフプランニングと資金計画
②リスク管理
③金融資産運用
④タックスプランニング
⑤不動産
⑥相続・事業承継

実技試験については、FP協会ときんざいで試験科目が若干違います。

ただ、いずれの科目も学科試験の内容をしっかり理解していれば解ける問題のようです。

私はFP協会で受験いたしまして「資産設計提案業務」を解きました。

では、それぞれ実際の試験で出たポイント、勉強方法を書いていきますね。

使用したテキスト

私はこのTACが出している2冊のテキストを使用しました。

1日しか勉強してませんので、時間的にもこの2冊しかできませんでした。

①3級FPの教科書
②3級FPの問題集

この2冊で十分です。他のテキストは不要です。

当日の試験も9割この中からしか出ませんでした。

他のテキストでも良いとは思いますが、本書は2色刷りでとっても見やすいです。

赤いシートも付いているので、重要キーワードを隠しながら学ぶことができるので大変便利です。

以下、各項目ごとの勉強のポイントを書いておきますね。

ライフプランニングと資金計画

・資金計画を立てる際の6つの係数はしっかり押さえておきましょう。

・社会保険の種類に何があるか押さえておきましょう。

・高額療養費の計算(自己負担限度額)も確認しておきましょう。

リスク管理

・生命保険は頻出です。保険金と税金の部分を特に押さえておきましょう。

・損害保険も同様ですが、自動車保険、特に自賠責保険は押さえておきましょう。

金融資産運用

・債券のリスクを抑えておきましょう。信用リスクと格付けの関係もポイントです。

・株式は頻出です。株式投資をやっている方は馴染みが深いと思いますが、相場指標を押さえましょう。

・投資信託はインデックス/アクティブ運用の意味を押さえておきましょう。

タックスプランニング

・所得税の計算方法と青色申告を押さえましょう。減価償却も要チェックです。

・一番出るのは所得控除の話かと思います。問題を何度も解いて完璧にしておきましょう。

・医療費控除はトレンドの話なので、ここも押さえましょう。

不動産

・土地の価格の4つの公的価格を押さえましょう。

・建ぺい率の概念は絶対に押さえておきましょう。頻出です。

・不動産にかかる税金も頻出です。どの問題が出ても対処できるようにしておきましょう。

相続・事業承継

・相続人の範囲と順序の図を頭に入れておきましょう。簡単な計算も出ます。

・遺言の種類と証人、検認の必要性をまとめて覚えておきましょう。

・相続税の計算も毎回出ます。問題集を何度も解きましょう。

実技試験

続いて午後に開催される実技試験です。実技試験と言っても筆記試験に変わりはありません。

学科試験のベースの知識があれば、難易度は高くありません。ポイントは3点。

問題文を繰り返し読むこと。飛ばし読みはしないようにしましょう。

計算は一度だけでなく、二度、三度と検算をすること

・時間はあるので、焦らず解くこと

この辺りかと思います。私は、教科書はボリュームが多すぎるので、問題集を繰り返し解きました。

昼休み中もひたすらご飯を食べながら、瞬時に解けるまで繰り返すと良いでしょう。

試験会場の雰囲気は?

受験案内は事前にハガキで届きます。受験会場、試験時刻、所持品、注意事項などが書かれているので、しっかり読み込んでおきましょう。こんな感じのハガキです。

当日は上智大学(四谷)での受験でした。

試験開始の1時間前には到着しましたが、すでに大学の構内で勉強している人が多数いました。

受験票の受験番号をもとに試験会場を探します。注意点は「FP協会ときんざいがそれぞれ同じ会場の別の建屋で同日開催」しているので、間違えないようにすることです。

わからない場合は途中で立っているスタッフの方に聞くとよいでしょう。

試験会場の教室には試験開始前の30分前から入ることができます。私は自分の席を確認したあとは、教室を出て、外のベンチで教科書を片手に勉強していました。

昼食は持ち込んでいる方が多かったです。やはり、食べながら勉強できるというのは大きいです。

ちなみに、FP技能検定では「電卓」が持ち込めます。これは計算に必要ですので、絶対に忘れないようにしましょう。

ちなみに試験問題はこのように学科と実技で2種類のものがあります。両方とも試験終了後に持ち帰ることができます。

合格後、どう役立っているのか。

この資格は、顧客のライフプランづくりのアドバイスや支援のための資格です。ですが、自分のライフプランづくりにも大いに役立つ知識が多いです。

何より「お金に向き合う」という点ですごく活用できる資格です。

今思えば、なんで「もう少し早く勉強しなかったんだろう」と思えるくらい良い内容です。

と資産運用をされている方にもオススメですし、若い方にはぜひ学んでおいてもらいたいです。

来年は2級にチャレンジしたいと思います。

ちなみに合格するとこんな合格証書が送られてきます。

Thinking Point

お金に向き合い、人生をデザインする有用な資格!絶対に取っておいて損はなし!

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