ITパスポート
今回は、ITパスポート試験を取り上げたいと思います。
今年、受験して合格することができました!
皆さんのお役に立てればと考え、合格のための勉強方法や、資格の活かし方などを紹介します。
どんな資格なの?
ITパスポート試験は、国家資格で独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)が主催している情報処理技術者の試験です。
パスポートという名称がついているのは、飛行機の国際線に乗るのにパスポートが必要であるのと同じように、IT化が進んだ現代で基礎的能力を有していることを国が証明する試験として誕生。これが、すなわち「ITパスポート」なのです。
IPAのサイトではこのように本資格で学べる知識について下記のように書かれています。
具体的には、経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識をはじめ、セキュリティ、ネットワークなどのITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。 ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につきます。
・・・これは、幅広いですね!マスター出来れば基礎知識の底上げに繋がりそうです。
2009年に誕生して以来、77万人もの方が受験されているとのこと。まさにマンモス資格です。
IPAのITパスポート試験のサイトはこちらです。↓↓
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
難易度は?
平成29年度4月から11月の累計の合格率は約51%です。
29年度の合格率を見ると学生さんよりも社会人の方が合格率が高いことがわかります。
ちゃんと勉強すれば取得できそうなレベルで、難易度はそれほど高くないと考えます。
ただし、勉強すべき試験範囲がとても広く、舐めてかかってはいけません。
勉強方法は?
テキストを一冊だけ購入して、ひたすら読み続けました。
キーワードを抑え、問題を3週回しました。勉強期間は1週間くらいです。
使用したテキスト
翔泳社が出版している「出るとこだけ!ITパスポート」この1冊で十分です。実際の試験も大体この中からしか出ませんでした。
他のテキストでも良いですが、本書は絵や写真も豊富で見やすいです。
科目別の攻略ポイントは以下の通りです。
テクノロジ系
ITパスポートのベースになる問題です。テキスト上も一番ボリュームが多いです。
・セキュリティとネットワークは頻出です。全ての用語をしっかり押さえておきましょう。最近だとランサムウェアの話は要チェックです。
・認証技術もトレンドなので、押さえましょう。生体認証、キャプチャ認証もトレンドですよね。
・ディジタルとアナログの2進数、16進数の計算は必ずマスターしておきましょう。計算方法を知らないと何をして良いか分からず解けません。
・稼働率の話も直列、並列の違いを必ず押さえておきましょう。これも頻出。
マネジメント系
IT管理の基本が学べる分野です。満遍なく出題されるので穴の無いように対策しておきましょう。
・システム開発のモデルの種類は押さえましょう。出ます。
・システムのテストも色々な方法があります。名称から推測できるものも多いので、そうでないものを覚えましょう。例えば、リグレッションテストとか。
・システム監査も頻出です。プロセスの流れをしっかり押さえておきましょう。
ストラテジ系
経営全般に関する基本的な考え方を学びます。法律がらみの問題が多いので要チェックです。
・知的財産権法のうち著作権法と不正競争防止法は必ず押さえましょう。保護期間は営業秘密の3要素などは頭に入れておくべき事項です。
・経営分析手法のPPM法は押さえましょう。事業判断するような仕事をされている方は、実務でも役立つはずです。
・ERP、CRMなどの3文字略語がたくさん出てきます。これも知っていないとヤマ勘に頼ることになるので、それぞれの正式名称の英単語の意味を1つ押さえておくと暗記が少しラクになります。
試験会場の雰囲気は?
私は朝早くからやっているという理由で、「池袋コミュニティ・カレッジ PCカレッジ」で受験をしました。
注意すべきは受験票が送られてこないことです。利用者メニューからダウンロード、印刷して持参する必要があります。
また、受付開始時に顔つきの本人確認書類が求められますので運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等を必ず持参するようにしましょう。
会場は試験開始の30分前から受付可能です。私は試験開始の45分前に入館したのですが既に勉強している方々が受付手前の入り口にいらっしゃいました。
ざっと20名くらいかと思いますが、パッと見では学生さんが多かったです。テーブルがあるので、待ち時間も勉強することができます。
ITパスポート試験はCBT方式というパソコンを活用した試験です。パソコンに表示された問題をマウスとキーボードを使って解答します。
受付後にパソコンルームに通され、指定されたパソコンに着席します。その後、受験番号、利用者IDなどの必要情報を入力します。
試験開始後はひたすら問題を解きます。試験時間は2時間。
最初、マウスのクリック音やキーボード音が少し気になりますが、集中状態になればあまり気にならずあっという間に終わりました。私は1時間半くらいで回答を終え、途中退出しました。
計算などはシャープペンシルとA4のメモ用紙がデスクに準備されますので必要に応じて活用されると良いです。当日、2進数、10進数、16進数の計算で使用しました。
試験結果は受験後にすぐに確認できることです。
IPAの利用者ページの「試験結果ダウンロード」ページからPDFでダウンロード可能です。私は帰宅中にスマホで確認しました。こんな感じで確認ができます。
合格後、どう役立っているのか。
職場でパソコンを使っている方であれば、各構成要素の繋がりがわかり、言葉の説明ができるようになります。線が面になるようなイメージです。
例えば、IPアドレス。「今まで、何それ?」となるところ、「IPアドレスは例えるのであれば、コンピュータを特定するための住所のことだよ」とか言えるようになります。
セキュリティの話もユーザーの立場でどう向き合っていくべきかなんかもよくわかります。
ITパスポートと言いながら、社会人として知っておくべきプロジェクトマネジメントや法務、経営戦略に関わる知識まで非常に幅広く学ぶことができますので、あらゆるビジネスシーンで利用できます。
多くの企業では、社員の人材育成に活用されているようです。
私は、管理職の方であれば最低限知っておかなければマズい知識だと考えます。ITリテラシーの高い若い人との会話が噛み合うためにも、取っておいて損はないです。
ちなみに、合格証書が送られてくるようなのですが残念ながら、現時点で届いていません。。。なので、到着次第アップします!(別にいらねーよという声もありそうですが汗)