遅考術

遅考術

変化の早い時代に私たちはどのような考え方を持って過ごせば良いのか。 今回は、植原亮さんの書籍「遅考術」を読みました。 帯には『頭のいい人は「遅く考える」』との言葉。 この「遅く考える」とは一体どうゆうことなのか。 早く考えて、早く決めて、早く動き出すのでは、なぜダメなのか。 本書の内容を読み解いていきたいと思います。

思い切って否定してみる。

最初の直感ではなく、一度自分で考えたことをあえて「否定」してみる。 そうすると、情報を正しく認識して答えを出すことに近づくのだと言います。 まずは、思いついたことを思い切って否定してみる。 あえて自分を疑うことで、条件をもう一度確認する。 そうすると、新たなモノの見方ができるようになる。 いわゆる思考には2つのモードがあるのだとか。 それは、 ①直感 ②熟慮 本書では、特に熟慮することの大切さを述べられています。

バイアスに注意する。

バイアスとは、自分の分の思い込みや周囲の環境といった要因により、非合理的な判断をしてしまう心理現象のこと。 思考のかたより、と言い換えることができます。 本書を読んで、特に意識しておいた方が良いと思ったものは以下の2つのバイアス。 それは、 代表性バイアス 頭に思い浮かびやすいものほど、その数や起りやすさも大きく見積もってしまう 利用可能性バイアス 記憶から呼び出すのが容易なものの方が、そうでないものに比べて実際に起こる確率が高く、発生件数が大きいと捉えてしまう。 この2つは、無知の知の領域で、言われてみないと気づかない。 そもそも、自分の考え方時代にバイアスがあるんだ。 最初からこのように考えていた方が、飲み込まれずに済みそうです。

明確にする。

人と話していて、なんとなく噛み合わない。 このようなことって、よくありませんか? これは、自分と受け手の持っている情報という前提が異なっており、言葉の認識が違うことに起因する。 よって、曖昧な言葉を使っているのであれば、明確にすることはとても大切。 たしかに、曖昧なものを明確にするために、私たちの言葉はあるのだと考えます。

因果関係がわかれば、思考の質はもっと高まる。思考の間違いを回避することが、よりよい思考を生み出す。

Thinking Point

焦らずゆっくり考えてみる。そうすることで、良い答えが出せる可能性も高まる!

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