コンセプトのつくりかた
みなさんは、コンセプト と聞いて、何を思い浮かべますか?
日本語の「構想、発想」といった言葉かもしれません。
新しいサービスを考えるときにも、よく「コンセプトは何だ?」と言われることを耳にするかもしれません。
今回は、玉城真一郎さんの書籍「コンセプトのつくりかた」を読みました。
帯には、「コンセプトが見つかれば、やるべきことの99%が決まる。」との言葉。
コンセプトとは何か?
そもそも、コンセプトとは何か?
本書によれば、コンセプトは8つのものを指すのだそうです。
1.コンセプトは、ものづくりの中に存在している
2.コンセプトは、世界を良くする方法
3.コンセプトは、あなたがしあわせに生きられる方法
4.コンセプトは、数字を除く母国語の文字20字程度の言葉
5.コンセプトは、未知の良さに形を変えたもの
6.コンセプトは、ビジョンの集合体から生み出される
7.コンセプトは、アイテムの集合体によって伝えられる
8.コンセプトは、何を用いて、何をしたいかをまとめたものである
難しいですが、4.のように「一言でいうと何なのか?」と端的に語れることは極めて重要かと考えます。
コンセプトワークの仕方。
それでは、一体、どのようにすればコンセプトは生まれるのでしょうか。
本書では、以下の方法を推奨しています。
付箋を使って、たくさん出すことがポイントのようです。
①ライバルを羨ましく思う点、自社の劣っている点、業界への悪口を吐き出す
②強烈な負のオーラを纏っている悪口をピックアップしてズラす質問を投げかけることで付箋を増やす
このようなプロセスを経て生まれたのが、任天堂のWiiなのだそうです。
Wiiのコンセプトは「お母さんに嫌われないゲーム機」なのだとか。
「このコンセプトが実現された世界は、きっと今の世界よりもより良いものになるし、私も仲間もしあわせになれるはずだ。だから、このコンセプトを掲げたい!」と思えるなら、そのコンセプトから生まれる商品やサービスは、成功に近づいていると言えます。