越境思考
人生100年時代と言われています。
そのような時代に私たちは何を学べば良いのか。
今回は、沢渡あまねさんの書籍「越境学習」を読みました。
帯には、「組織、肩書、場所、時間から自由になって成長する」との言葉。
私たちがこのような自由を得て成長するためには何をすれば良いのか。
越境とは何か?
越境とは3つのハイブリッドを乗りこなすことである。
①場所のハイブリッド
②顔のハイブリッド
③職種のハイブリッド
これらの3つをうまく乗りこなすことで、次のチャンスを得るということ。
そして、今までの価値観を変えていく。
すなわち、「価値観の揺らぎ」により、「気づき」「発見」「学び」を得ること。
これが越境学習。
越境学習とは、
普段の環境を超えて、異なる環境を行ったり来たりすることによって得られる学び
本書ではこのように定義をしています。
越境して恥ずかしい思いをしたり、苦しい思いをしたりする「混乱のジレンマ」に直面することでリフレクションが起こるのだと言います。
境界(組織、部門、立場など)を超えてつながり、既存の問題・課題を解決する。
そして、新しい価値を生み出せるのだとか。
どのように越境をするのか?
それでは、越境するには何をすればよいのか?
本書によれば、
越境のきっかけは3つの「つながる」にあると述べられています。
①テーマでつながる
②立場でつながる
③ライフステージ/ライフスタイルでつながる
具体的には、複業・パラレルキャリアの例が上げられています。
複業・パラレルキャリアのメリットは大きく5つあって、
①異動に左右されず、専門性/キャリアの軸を確立できる
②スキルに汎用性持たせることができる
③プロとしての経験値が増える
④複数のキャッシュポイントを持つことができる
⑤「下請けマインド」から脱却できる+エンプロイアビリティが向上する
越境に必要な「筋トレ」の意義も大きいのだと述べられています。
越境で得られる力
越境で身につくスキルとマインドは3つ
・前に踏み出す力
・考え抜く力
・チームで働く力
では、越境する上でどのような人材になればよいのか?
本書では、越境に向いている人について以下のように定義しています。
①越境を武器にトランスフォーメーションやイノベーションを牽引できる人
②性格的に越境が向いている人
逆にNGなのは、以下のような人
× 現状維持思考が強い人
× 所属期間が長い人
× 従順である人
求められるのは、
◯ 組織・仕事・人への興味・関心が強い人
◯ 改善意欲がある人/変化を愉しむ人
景色を変えれば、組織は変わる。日本はそろそろ「思考停止」「活動停止」をやめなければならない。変化に名前をつけて、じっくり育てる。そして、越境は思わぬ変化をあなたの組織にもたらすためのプロセスである。