俯瞰思考

俯瞰思考

成功する人は、高く広い視点から課題を捉える力を持っている。

亀井弘氏の『最強の俯瞰思考』は、そう説きます。

ビジネスに向き合うには、人生そのものに向き合わなければならない。

本書は、目の前の課題に振り回されず、物事を一段上から見渡す「俯瞰思考」を、7つの理論として体系化しています。

俯瞰ワールド理論 ― 高く広い視点を持つ

本書の土台となるのが「俯瞰ワールド理論」です。

目の前の出来事だけを見ていると、視野が狭くなり、正しい判断ができなくなります。

物事を一段高い場所から、広い視野で見渡すことができれば、課題の本質が見えてくる、というのが本書の主張です。

著者は、10回やって1回うまくいけばよいという姿勢で、俯瞰しながら行動することの大切さを説きます。

失敗の一つひとつに一喜一憂するのではなく、全体像の中でその失敗を捉え直す。

その視点の高さこそが、成功する人に共通する力だといいます。

二極・幻想・予定調和 ― 世界の見え方を変える

「すべては二極理論」は、物事を単純な善悪や成功・失敗で捉えるのではなく、常に相反する二つの側面が存在すると考える視点です。

一方に振れすぎず、両極を俯瞰することで、バランスの取れた判断ができるようになります。

「すべては幻想理論」は、私たちが「現実」だと思い込んでいるものの多くが、実は自分自身の解釈や思い込みにすぎないという考え方です。

幻想だと気づけば、それに縛られる必要はなくなります。

「予定調和理論」は、物事は最終的にうまく収まるべきところに収まる、という視点です。

目先の混乱に振り回されず、俯瞰した視点で全体の流れを信じることが、心の余裕につながります。

現実を動かす3つの理論

「現実2秒前想像理論」は、現実は起こる直前に、自分の想像によって形づくられているという考え方です。

望む未来を先に想像することが、次の現実をつくる第一歩になります。

「ログインゲーム理論」は、人生をひとつのゲームとして捉え、自らログインして主体的にプレイする姿勢を説きます。

受け身で流されるのではなく、自分の意思で参加していると考えることで、課題への向き合い方が変わります。

「空中ブランコ理論」は、次のブランコをつかむためには、今つかんでいるブランコを手放さなければならない、という考え方です。

新しい挑戦のためには、これまで握りしめてきたものを手放す勇気が必要だと本書は教えてくれます。

ビジネスに向き合うには、人生に向き合わなければならない。

Thinking Point

10回やって1回でいい、と俯瞰できる人だけが、恐れずに次の挑戦へ進める。