数値化仕事術

孫社長にたたきこまれた すごい数値化仕事術

突然ですが「数値化すること」って得意ですか?私は大分慣れてきましたが、まだまだ苦手です。

本書を読んだら「数値化するクセを持ち、本当の意味で数字に強くなった方が良いなぁ」と思えるようになりました。

元ソフトバンク社長室長の三木さんの書籍「孫社長にたたきこまれた すごい数値化仕事術」を読みました。

本書は、数値化することで問題を見える化させ、次のアクションを取ると言った一連のスキルが書かれています。

「一体どれくらいすごいのか?」と思い、読んでみました。

目標を数値化しないと、人は動き出せない。

そもそも、「なぜ、数値化すべきなのか?」という点から記載されています。

数値化するメリットは2つ。

①目標達成までに何をすべきか 具体的なアクションが見えてくる

②数値化すれば、どの問題から着手すべきか優先順位が明確になる

つまり、数値化することで、目標達成するために「次にやるべきこと」が行動に落とし込まれるようになるということなのだそうです。

例えば、売上が伸びない理由について、数字に落とし込んで「分析すること」で次の一手が見えてくる。

そこから、数値に優先順位をつけることによって、「今、本当に手をつけるべきもの」が見えてくる。

これは非常に重要なことだと考えます。闇雲にやればいいってもんではないってことですよね。

数値化の目的は「どうだったか?」では駄目で「どうするか?」

業績報告などで、結果だけを報告しているという企業は多いでしょう。

過去の数字がどうだったかということだけでは次に繋がらない。未来に繋がらない数字は取るだけ意味がないのです。意思決定に必要な数字が何か?を見極めることが大事だということですね。

特に、「どうするか?」を導き出すためにも数字を出すことがとても大事。そして、ここでツールとして使えるのが有名な「パレートの法則」。

これは、2割の問題を解決すれば全体の8割の問題は解決するという法則。数値化することで、これを解決すれば効果が大きいという2割をあぶり出すことができるのだそうです。

こうやって「どうするか?」を形にしていきましょう。

現代のビジネスで最も重要な5つの数字とは?

数字をみるのにも重要なものがあるのだとか。それは全部で5つ。

顧客数、顧客単価、残存期間、顧客獲得コスト、顧客維持コスト

この5つなのだそうです。営業利益はこの数字を使って、次のように分解ができます。

営業利益=顧客数×顧客単価×残存期間−顧客獲得コスト+顧客維持コスト

このような今見えている数字を因数分解をすることで、「今まで見えなかったものが見える」ようになる。

売上=数量×単価というのはよく使われますが、このように営業利益を分解する方法も知っておくと役に立ちそうです。

顧客維持コストをどうみるかというのがポイントになりそうです。

問題解決に役立つデータ分析

数字を使いこなすには、分ける切り口がとても大切であり、どのように分析するかが非常に重要です。

一番、いいなと思ったのは、LTV(ライフタイムバリュー)=「顧客生涯価値」と呼ばれる顧客を重視した分析方法。このLTVが意識できるかどうかでビジネスの勝敗が決まるとまで言い切っています。

そのほか、数字が強い人は「法則を押さえている」という話。例えば、「72の法則」。

これは、資産運用において元本が2倍になるような年利と年数とが簡易に求められる法則です。

72÷金利(%)=投資期間(年数)で表されます。例えば、100万円を金利3%で運用した場合には、2倍の200万円にするのに24年かかるということを表しています。

株式投資を知っている方はよく聞かれるかもしれませんが、このあたりの話を抑えておくと事業の成長性が読めるという話に繋げられていました。

今回、特に参考になると感じたのは以下の文章。

会社が将来成長できるかどうかは業界の規模にかなり依存します。「自分が乗っているのは、上りのエスカレーターか、それとも下りのエスカレーターか?」ということです。

自分の今いる業界がプラス成長かマイナス成長かを考え、成長率が複利で効いてくるからこそ、成長ドメインに居続けることが本当に重要なのですね。

参考になる話がとても多く、問題解決に役立つ分析スキルは知っておくとビジネスで役立つシーンが多いと感じました。

特に、数字の扱い方を学びたい方には有効な書籍だとオススメできます。

Thinking point

複雑に絡み合った物事でも、それを数値化することで未来を予測する力になる!これはぜひ身につけよう!

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