イノベーションのDNA
今日は、発行は2012年と少し前ですが、最近読んで大変良かった本をご紹介いたします。
「イノベーションのDNA」
本書は「イノベーターのジレンマ」を書かれたクレイトン・クリステンセン氏が書かれたものです。
イノベーションを起こす人々に共通する能力とは何なのか?
イノベーターの行動的スキルとは?
イノベーターの行動スキルとしては4つあるのだそうです。
それは、
①質問力
イノベータは質問の達人で、物事の達人で、物事の追求に情熱を燃やすのだそうです。
②観察力
イノベータは飽くことを知らない観察者でもあるのだとか。
③ネットワーク力
イノベータは、多様な背景や考え方を持つ人たちのとの幅広いネットワークを通じて、アイデアを見つけたり試したりするのに、かなりの時間と労力を費やしているのだと言います。
④実験力
イノベータはつねに新しい経験に挑み、新しいアイデアを試している。
破壊的な質問をするにはどうすれば良いのか?
これも4つポイントがあるのだと述べられています。
①「いまどうなのか」の質問をする
②「なぜこうなったのか?」の質問をする
③「なぜなのか?」「なぜ違うのか?」の質問をする
④「もし〜だったら」の質問をする
たしかに、物事の本質を掘り下げる質問であり、キチンと考えがまとまっていないと答えにくい内容だと思います。
そして、質問はイノベーションを爆発的に高めるものであり、必要条件だが、十分条件ではないと述べられています。
そこを履き違えてしまうとミスリードになってしまう点は、よく理解しておく必要がありそうです。
観察力を高めるためのヒント
イノベーターたるもの観察力も類稀なるものです。
①顧客を観察する
②企業を観察する
③琴線に触れたものを観察する
④五感をフルに活用して観察する
この掘り下げ方が尋常でないのでしょう。
徹底的に観察することで、「何をやめて、何をすべきか?」を見極めるということなのでしょう。
最後に本書で参考になった言葉をご紹介しておきます。
行動を変え、思考を変え、世界を変えよ
Thinking Point