甲種 危険物取扱者
今回は、甲種 危険物取扱者を取り上げたいと思います。
私は学生時代(・・・もう10年以上前ですが汗)に受験し、合格することができました。
これから受験される方もいらっしゃるかもしれません。
勉強方法や、資格の活かし方などを紹介しますね。
どんな資格なの?
一般財団法人消防試験研究センターが主催の国家資格です。
ガソリン、灯油、軽油などの危険物の保安を確保するための資格です。
危険物取扱者には、甲、乙、丙の3種類があります。危険物には第1類から第6類の分類があります。
乙種は分類された類別の試験に合格すれば、該当した危険物の取り扱いができるようになります。丙種はガソリンなどの特定の危険物が取り扱えます。甲種は全種類の危険物が取り扱える資格となります。
各都道府県別に、年に2〜4回開催されています。詳しい日程はセンターのホームページでご確認ください。
一般財団法人消防試験研究センターのホームページはこちら↓↓
https://www.shoubo-shiken.or.jp
私は大学で化学を専攻しており、受験資格を満たしていたことから甲種に申し込みをしました。(ただし、学校の卒業証明書などの提出が必要となります。)
難易度は?
平成29年度の甲種危険物取扱者の合格率は36.6%です。
危険物の知識や法令だけでなく、物理学や化学の知識も押さえておかなければならず、しっかり対策しておくべき試験です。
勉強方法は?
マークシート方式の筆記試験となります。5択問題でヤマ勘では厳しいので、最低3回はテキストと問題を繰り返すのが良いです。
使用したテキスト
私は弘文社が出している「甲種これだけ!危険物試験合格大作戦!!」というテキストを使用しました。
私はこの一冊だけ使用して勉強して合格しました。
他のテキストもあれば確かに心強いですが、本書に書いていない問題は少しだけしか出ませんでした。
色々なものに手を出すよりも一冊集中して取り組んだ方が良いでしょう。
この一冊を一ヶ月間、電車の通学時間を使って毎日勉強して合格を掴むことができました。
大きく3つの科目があります。科目別の勉強のポイントを書いておきます。
物理学及び化学
・物質の三態とその変化は必ず押さえておきましょう。三態の変化の図が書けるレベルにしておくと良いです。
・気体の性質に関わる法則(ボイル、シャルル、アボガドロ等)はマスターしましょう。計算問題も出ます。
・熱化学も頻出。反応熱、熱化学方程式は頻出です。何度も解いておきましょう。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
・危険物の類別の性質は表にして整理して覚えておきましょう。
・類別に細かく何をどこまで覚えるかと言う話については、満遍なく出るので性質を中心に全て押さえていくようにしましょう。細かい名称まで一字一句暗記しておく必要まではないでしょう。
・類別の消火方法も重要です。どうすれば消火できるのかすぐにアウトプットできるようにしておきましょう。
危険物に関する法令
・危険物の指定数量の問題は頻出です。計算方法をマスターしましょう。
・消防法における各種届出はもれなく押さえておきましょう。暗記しにくい分野ですがよく出ます。
・製造所等の設備基準のうち、保安距離、保有空地の話は頻出です。必要な設備と距離を押さえてください。
合格後、どう役立っているのか。
私は、この試験に合格してからガソリンスタンドでアルバイトをしました。
セルフスタンドの深夜バイトだったのですが、時給がプラス100円されてかなりモチベーションが上がったことを覚えています。
なぜ、静電気除去シートが付いているのか、ガソリンスタンドが何故あのような作りになっているのかといった話もよくわかるようになります。
化学系の仕事をされている方は取得して損はないと思いますし、火災消火の知識も身につくので万が一の際にも役立つはずです。
ちなみに合格するとこんな合格証書が送られてきます。10年に一度更新となり、一度更新をかけています。