これで金持ちになれなければ一生貧乏でいるしかない。
一生貧乏・・・世界的に持つものと持たざる者の格差が広がってきていると言われています。
3年前に書籍で大ヒットしたピケティ氏の書籍はまさにそんな内容でした。
お金は欲しい。できれば、お金持ちになりたい。そう考える人は多いですよね。
今回は、起業家で公認会計士の資格を持つ金川顕教さんの書籍「これで金持ちになれなければ一生貧乏でいるしかない。」を読みました。
表紙には「時給100万円思考」という強烈なフレーズが。「おいおい、そんな思考あるの?」と思いつつ、興味深く読み進めていきました。
成功するかどうかは「思考」次第。
冒頭で述べられていたのは、成功する人の共通点。
それは、自分の思考をいかに「成功者の考え方」に変えられるかという点。
考えているだけではダメで「思考を変えること」を意識することが大事だと述べられています。
そのためには習慣化が重要であると触れられており、ルーティンにしていくことが第一関門となります。
そして、大事なのは「難しい」と思わないことなのだそうです。
一番大事なのはマインドセットということなのでしょうね。
モチベーションを上げる方法とは?
いわゆる「やる気」を上げるにはどうしたら良いのか?本書では4つのポイントがあると説いています。
①やり方を変える
②自分の退路を断つ
③一度立ち止まる
④一度体験してみる
この4つなのだそうです。私が経験上、一番大事だと思うのは④です。とにかくチャレンジすること。
例えば、メルカリ、ビットコイン、スマートウォッチ。とても流行っていて知っている人は多いはずです。
ただ、知っているのと、実際に体験しているのでは大違いです。インプットできる情報の深さがまるで違います。
一歩踏み出すことで、見える風景は違いますし、モチベーションは後から付いてくる。私は、そう考えます。
「たとえば」「なぜ」を会話で使いこなす。
人に上手に話をするスキルの1つとして「たとえば」「なぜ」を使うのが効果的と述べられていました。
話が上手い人は具体例の使い方がとにかく上手い。
この2つのフレーズを会話に織りまぜることで、相手に伝わりやすくなるのだそうです。
ワンポイントの話ですが、これは確かにその通りです。
よく考えると、私の周りのうまい話し人は、「例え話」をたくさん使っています。
インプットの3倍アウトプットすること。
知識は入れるだけではダメで、とにかくアウトプットが大事だという話です。
3倍のアウトプットができない=インプットが不十分というのが一つの物差しになるのだとか。
私はインプットの方を重視してしまい、アウトプットに時間を割かないことも多いです。その結果、忘れる=知識が役に立たないということがよくありました。
アウトプットに比重を置いたインプットを行うということは、頭に負荷がかかる分、効果があるということなのでしょうね。
結局、「量」からしか「質」は生まれない。
質の高いアウトプットを出せる人というのは圧倒的に量をこなしているということなのだそうです。
質を重視するあまりアウトプットが出せないというのは本当にもったいない話ですよね。
変化の早い時代だからこそ、早く、多く、量をこなすということが大切なのでしょうね。
どんな状況でもお金を生む3つの能力とは?
お金を生み出すスキルが3つあるのだそうです。
①コピーライティング 人間心理を深く理解して、言葉で読者の行動を変える能力
②パブリックスピーキング 話で視聴者の行動を変える能力
③マーケティング 新しいお客さんを集め、商品をリピートしてもらう能力
その通りですね。私は③のマーケティングをちゃんと学ぶようになってから、取り扱っていた商品の売り上げが当初の3倍なりました。
①、②は目下勉強中ですが、ビジネスで相手の心を読んで文章や話を組み立てる能力はとても重要だと感じます。
最後に、時間の重要性を述べている金川さんの言葉が印象に残りました。
Time is money. ではなくてTime is life.
時間は命。時間があるから結果が出る。
当たり前のことと思う人もいるかもしれません。
でも、無駄な時間を過ごしてしまった後に、最後に後悔することだけは避けたいですよね。
これは人それぞれの価値観で、「今が良ければそれでよい。」という考え方ももちろんあります。
時間を大切にする思考を持ち続けることで、今後の人生は大きく変わるのですね。
コンパクトな書籍にも関わらず、上記の話以外にもたくさんポイントが書かれていて大いに参考になりました。