「言葉にできる」は武器になる。
言葉にする力。
言葉の力は無限大。
なぜなら、表現の仕方次第で、人の心をうまく動かしていくことができるのだそうです。
今回は、梅田悟司さんの書籍『「言葉にできる」は武器になる。』を読みました。
言葉をどのようにして操り、「武器」にしていくべきかのか。
そのヒントを得るべく、読んでみました。
言葉と思考の関連性
「言葉にできない」ということは、「考えていない」のと同義だということを述べられています。
つまり、「思考の深化」がなければ、言葉の成長はあり得ない。
では、どのように思考を深化させることができるのか。
それは自分に向けた「内なる言葉」に注目するということ。
自分に内なる言葉を向けることで、意見を育て、それを外に発信するということなのだそうです。
解釈としては、言葉を反射的に発するのでは無く、一瞬で良いので考える時間を持つということなのだと解釈しました。
「思考サイクル」で正しく考えを深める方法
では、思考を深化させるにはどのようなテクニックがあるのでしょうか。
次のように紹介されていました。
①頭にあることを書き出す<アウトプット>
とにかく紙に書き出す。頭が空になると考える余裕が生まれる。
②T字型思考法で考えを進める。<連想と深化>
「なぜ?」「それで?」「本当に?」
③同じ仲間を分類する<グルーピング>
④足りない箇所に気付き、埋める<視点の拡張>
⑤時間を置いて、きちんと寝かせる<客観性の確保>
⑥真逆を考える<逆転の発想>
⑦違う人の視点から考える<複眼思考>
起点になるのは、自分の頭の中にあることをすべて書き出すというアウトプットなのかなと感じました。
私自身、考えを整理したいときは自分の考えをメモにするようにしています。
事象は何か?課題は何か?対応策は何か?等の項目ごとに整理することも有効かと考えます。
言葉の力で人を動かす。
では、どうやって言葉で人を動かすことができるのか?
本書によれば、「言葉が響けば」、人は自然と動き出すということなのだそうです。
そのために大事なのは、「自分の志を持ち、共有する。」ということ。
それが人の心を動かしていくのだそうです。
ただし、言葉そのもので人を「動かす」ことはできず、それはきっかけに過ぎない。
その言葉を起点に「動きたくなる」空気をつくる。
これが、言葉の力で人を動かすということなのだそうです。
最後に重要だと感じた言葉を紹介いたします。
気持ちを整理し、さらけ出す。その熱量に心は動かされる。考え抜かれた言葉は、人々を導く側になる。
変なプライドも捨てて、自分自身の気持ちを整理してさらけ出すこと。
簡単ではありませんが、これを考え抜いた言葉でしっかり伝えられる人こそがリーダーと呼ばれる立場になるのでしょうね。
言葉の力、表現力を磨きたい人にはオススメの1冊です。