苦しかったときの話をしようか
人生には、辛い時、苦しい時というのがたくさんありますよね。
そんな「苦しい時」をどのように乗り越えれば良いのか。
今回は、森岡毅さんの書籍「苦しかったときの話をしようか」を読みました。
森岡さんといえば、USJを再建したマーケティングのプロ中のプロ。
帯には、「悩んだ分だけ君はもっと高く飛べる。自分をマーケティングする方法」との言葉。
苦しい悩みから、どのように立ち直っていくのか?
現実を見極める。
まず大切なのは、現実を見極めることだと述べられています。
現実を見極め、正しい選択をすることで、人は目的に近づくことができる。
そのために重要なのは、さまざまな現実を生み出している構造を明らかにすることであると。
そして、現実を見極めた上で、自分の中に基準となる「軸」がなければ、やりたいことが生まれるはずも、選べるはずもないと言います。
資本主義の本質。
資本主義の本質は人間の「欲」であると述べられています。
資本主義は人間の「欲」をエネルギー源にして、人々を競争させることで社会を発展させる構造であると説かれています。
資本主義社会においては、大きく分けると2種類の人間しかいないこと理解しておくべきだと言います。
資本主義社会とは、①サラリーマンを働かせて、②資本家が儲ける構造のこと。
よって、資本家側になることを意識して行動することが大事だと述べられています。
キャリアの本質。
キャリアとは「自分をマーケティングする旅」だと言います。
そして、転職はキャリアの目的を達成するための手段の1つに過ぎないのだそうです。
キャリアを豊かにするためにスキル(職能)を増やすコツは、シナジーを狙うことだと述べられています。
キャリアにおいて最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである。
全力でぶつかったなら、たとえ敗北して前のめりに倒れても、そこから立ち上がれば良いのだと言います。
環境を大きく変えて自分を追い込む挑戦は、苦労が多いだけ自分を飛躍的に成長させる。
成長に限界を感じたら、思い切って環境を変えることはいいのかもしれません。
毎日が苦しくて悩んでいる方の救いになる一冊です。