才能の正体
才能とは何か?
今回は、坪田信貴さんの書籍「才能の正体」を読みました。
本書の帯には「才能の芽は、必ずあなたの中にある!」との言葉。
なんともポジティブになれる言葉。
一体、どのような内容なのでしょうか?
正しいやり方を身につける大切さ。
大切なのは、正しいやり方だと述べられています。
自分に合っていない、ふさわしくない場所でいくら頑張っても、物事は身につくことは無いのだそうです。
「才能がある」と言われている人たちは、その人にあった動機付けがまずあって、そこから「正しいやり方」を選んで、コツコツと努力を積み重ねているのだとか。
認知、情動、欲求。
人間というのは「これなら自分にできそう」で、しかも「これはきっと人生の役に立つに違いない」と思えたら、行動に移すものであり、これが「認知」と呼ばれるものなのだそうです。
「情動」というのは、バーンと感情が燃え上がってテンション上がるわ〜、となる状態。
そして、「欲求」は、「本当に自分がそれをやりたいと思うかどうか」という点。
この「認知」「情動」「欲求」がないと、才能は生まれない。
まずは、はじめに正確に「認知」する癖をつけることが大事なのだそうです。
そして、「本当の成功」というのは、「100年かけても達成したい」と心の底から思うものを見つけることや、そうゆう思いを分かち合える仲間を見つけることなのだと述べられています。
「技」と「術」の違い。
「技」と「術」は似て非なるものだと述べられています。
「技」だけなら、普通の人。
そして、その先へ行きたければ「術」を知り、体得することだと。
これは、どうゆうことなのでしょう?
本書によれば、公式を頭につめ込むのが「技」であり、その公式の考え方から覚えることが「術」なのだそうです。
そして、「術」は映像化された瞬間に「意味」がわかるからぐんぐん理解できる。だからこそ、「術」を掴んでしまうことが、上手に、しかも効率よく能力を伸ばしていくコツだと述べられています。
勉強が得意な人ほど、教科書の内容が映像化されている。それが勉強における「術」。
勉強が嫌いになってしまう人は、機械的に覚えるという「技」の練習ばかりをずっとしているのだとか。
才能の壁にぶつかったら「術」に繋がる「本当の基礎の基礎」からやり直すことが大切なのだそうです。
チームとして才能を伸ばす方法。
一晩語り合うよりも、毎朝続ける1秒の方が仲間意識を深めるのだと言います。
人の脳は接触回数を増やしさえすれば、記憶に定着しやすくなるのだとか。
よって、大切なのは、
1.頭の中にあるものを自分の言葉にして、口に出すこと。
2.笑顔で、テンションの上がる言葉や、前向きな言葉を、繰り返し言うこと。
これだけで、自分も周りも驚くほど変化するのだそうです。
チームのパフォーマンスを上げるためには「全体にとって最適なこと」を選択する能力が求められます。
その根底には、「信頼関係」が必須であり、その信頼関係を継続しなければならず、そのためには「自分にとっては短期的に得かもしれない」という選択肢は捨てて、全体最適のために、「お互いのことを考え、強調すること」が大切なのだそうです。
最後に本書で一番参考になったフレーズをご紹介しておきます。
僕たちが生きる世界は、「過去」にはありません。「未来」にあるのです。だから、まだ見えていない未来を勝手に決めつけて、可能性を潰すようなことは絶対にしないでほしい。才能は、必ずあなたの中にあるのですから。
Thinking Point
学びが大変多い良書でした。