シェアライフ
シェアリングエコノミーの時代と言われています。
UBER、Airbnbなど新しいサービスが次々に生まれてくる中、
今後も時代を牽引するキーワードの1つであることは間違いないと思います。
今回は、シェアリングエコノミー伝道師の石山アンジュさんの書籍「シェアライフ」を読みました。
帯には「人とつながり、共有することで生まれるモノとココロの豊かな人生」との言葉。
どのような内容なのでしょうか。
個人の意思。
石山さんが、今の時代に感じたのは「個人の意志よりも組織の理論が尊重される社会への違和感」だったのだそうです。
そして、個人が自分の意志で自由に働けるという選択肢や社会環境の必要性を強く感じるようになったと言います。
中でも、最も問題であると思われたのが、経済活動の中で、「人間らしさ」や「人とのつながり」を失ってしまったということだと述べられています。
たしかに、昔に比べて近所のコミュニケーションといったものはが希薄になってきたことは間違いないと思います。
私は、東京のメゾネットタイプの家に住んでいるのですが、驚くほど近所との関係は希薄です。
隣や近所にどんな人が住んでいるか、かろうじて分かるくらいです。
シェアの本質とは「つながり」である。
「つながり」こそがシェアの本質であると述べらています。
そして、「つながりをどれだけ貯められるか」。
これこそが、これからの新たな豊かさの指標になるのではないかと予測をされています。
例えば、仕事という場においても、ワークとプライベートを分けるという思想から、公私という垣根を下げて、公私混同的に友達のような繋がりをつくっていくのが1つのポイントだと述べられています。
人生100年時代とも言われています。
老後も安心して暮らすために必要なことは「つながり」。
お金を貯めることも大事ですが、むしろ「つながり」を貯めていくことの方が大事だと述べられています。
最後に一番気づきが得られた言葉をご紹介しておきます。
「自ら閉じずに、開くこと」を常に心がけながら生活している。それは「お互いさま」の精神で、自分を限りなく開き、さらけ出すということです。自分のものをシェアすることによって、それ以上の利益や幸福感、目に見えない「信頼」や「つながり」という資本が貯まっていくことを、経験として知っているからだと思います。
とても深い言葉ですね。