10年後の仕事図鑑
これから起こりうる未来に先回りして、どのような仕事が生き残り、どのような仕事がなくなるのか。
AI、仮想通貨などの新たなテクノロジーが生まれ、目まぐるしく世界が変わる中で、僕たちはどのような仕事を選択していくべきなのか。
今回は、堀江貴文さん、落合陽一さんの共著「10年後の仕事図鑑」を読んでみました。
帯には、「新たに始まる世界で、君はどう生きるか」という言葉が。
「こう生きたい!」と言えるヒントを掴むべく、読んでみました。
1つの職業にはまるな!
今まで当たり前だった価値観。例えば、
良い大学を出て、大企業に就職し、出世コースにのって定年まで働く。夢は戸建てのマイホーム。
・・・でもそんな時代は終わったといえるようなことが本書では書かれています。
1つの職業にはまるな
1つの職業でその道を極める。
それはそれで価値があることだと思います。
しかし、自分という資産で価値として考えたときにはリスクが高すぎる。
なぜなら、ある日突然AIに代替されてしまうかもしれない。
先入観なく、多くのことに挑戦したほうが広い視点を持てるというメリットを述べられています。
だからこそ、自分がチャレンジしたいと思ったことは積極的に実行して、トライ&エラーを繰り返すことが大事なんですね。
複数の職業を持つ
それは、不確実な将来へのリスクヘッジとなる新たな選択肢なのかもしれませんね。
どんな仕事が生き残るのか?
今は、インターネットの力ですべてもものが可視化される時代。
価格ドット・コムやヤフーショッピングですぐに最安値が検索できてしまう時代。
情報格差で利ざやを取ることができなくなった以上、価格競争に巻き込まれてしまう。
落合さんは「あらゆるものに市場原理が働き、働き方が最適化される時代」と述べられています。
だからこそ、1つの職業でなく複数の職業をや肩書きを持つことが大事であると。複雑性の高い職業を掛け持ちしている人材であれば、機械に代えるのが難しくなる。
職業・職能を考える上で重要になってくるのは、「ある市場や経済圏の中で、その人しかできない状況をつくる」ことだと述べられています。
複数の仕事を掛け持ちするという選択肢が1つ。
他には、どのような仕事が考えられるのでしょうか。
本書では、生まれる仕事・伸びる仕事を幾つか紹介しています。
例えば、太いリピート客が付いている「個人経営のお店」「イケてる職人」といった職業。
たしかにAIに代替されることは限りなく少なそうです。
モチベーションが人間の価値を左右する時代。
私は何をするのにも大事なのは「モチベーション」だと考えています。
人が何かを成し遂げるための源泉であり、すべての起点になるからです。
落合さんは、モチベーションを価値に落とし込むのに重要なことは何か?ということを述べられています。
「言語化する能力」
「論理力」
「思考体力」
「世界70億人を相手にすること」
「経済感覚」
「世界は人間が回しているという意識」
「専門性」
そして、専門性から生み出される「自分にしか出来ないこと」は、他人から必要とされるのに十分な理由になるのだそうです。
たしかにすべて大事なことですよね。
私は、中でも本ブログでも大事だと考える「思考体力」こそがすべてのベースになると思います。
今、自分が取り組もうとしていることにどんな価値があるのか?
どんなことを価値として生み出して生きたいのか?
それを生み出すためには自分は、今、何をすべきなのか?
思考しつづけ、そこから自分なりの意味を見出すこと。これが大事だと考えます。
自分の頭で思考するクセをつけろという話で以下のように述べられていました。
とても印象的だったので最後にご紹介します。
あなたが問うべき対象は未来ではなく他でもない、「自分」だ。
自分が求めているものは何か、やりたいことは何か。
今この瞬間、どんな生き方ができたら幸せなのかを真剣に考え抜けばいい。
その通りですね。
自分の今の仕事に疑問を持っている方、将来に不安を感じている方、すべてのビジネスパーソンの方に読んでもらいたいです。