その仕事、全部やめてみよう

その仕事、全部やめてみよう

新年早々の仕事に疲れてしまっていませんか?

今回は、小野和俊さんの書籍「その仕事、全部やめてみよう」を読みました。

仕事の1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」とはいったい何か?

帯には、『「谷」を埋めるな、「山」を作れ!』との言葉。

いったい、どうゆうことなのでしょうか。

「山」を作れ!

市場で勝つには、「谷」を埋めても「山」がなければ、生まれるのは没個性的な普通の製品になる。

それでは、顧客の目には何も「映らない」のだと言います。

「山」を作るには、3つのコツがあるのだと言います。

それは、

①まだ誰もやっていないこと

②他業種や他国の成功事例のエッセンスを入れること

③ギャップに目をつけること

そして、大事なのは「理論」よりも「実践」なのだそうです。

「山」を作るプレゼン3つのコツ。

それでは、「山」は、どのように作り、見せていけば良いのでしょうか。

それは、

①共感する事実か否か

②重要な「つなぎ」は自分の言葉で語る
 
 この「つなぎ」部分は、自信を持って「次のスライドの意味はこうです」と言う

③決め台詞を用意する

 記憶に残るか、適度に短いか、夢を感じさせるか 

 これがポイントなのだとか。

チーム内のディスカッションポイント。

チームで何を議論すれば良いのか。

Amazonのジェフベゾス曰く、2ピザチームが最強。

これは2枚のピザを分け合える人数で最大8名。

これ以上、増えてしまうと議論が発散してしまうのだとか。 

議論すべきは、顧客がどんな気持ちで製品に触れ、それが顧客にとってどうプラスになるのか。

この議論を何度も行うこと。

議論の上で、ありがちな3つの罠に陥らないために留意すべきこと

①その技術が課題解決にどう役立つのか?

②他のやり方では実現できないことか?

③その技術を使ったことあるか?

 使ったことない技術を勧めるのは、観たことない映画を勧めるようなもの。

 提案者が使ったことないならやめるべきだと述べられています。

 「よいアイデア」とは、「誰がどんな風にこれで喜んでくれるか」が考え抜かれたものであるのだそうです。

DXの本質。

DXとは、人々の生活や仕事をよりよいものに変えるデジタル技術の浸透のこと。

DXには明確な失敗パターンがあると言います。

それは、「使う人の驚きと喜びを考えないで作ったもの」はほぼ失敗する。

DXで一番重要なことは、デジタル技術そのものに着目するのではなく、それらの技術によって実現できる、いままでにはなかった驚きと喜びに着目すること。

事業をする上で、一番大切なのは「お客さまに心から喜んでもらえるもの」を事業として成立させること。

人を動かすコツは、相手を全力で理解すること。ファインプレーを「称え合う」文化は強い。自分の行動を「価値あるもの」と認めてくれる人がいることは、涙が出るほど嬉しい。

新しく仕事を始めるにあたって、仕事を整理する上で役立つ1冊だと思います。

Thinking Point

今こそ、仕事の総整理をしてみよう!徹底的に山を作れ!