テクノロジー思考

テクノロジー思考

テクノロジーが未来を変える。

テクノロジーをどう捉えるべきか、テクノロジーを味方につけるために、 私たちはどのような考え方をすれば良いのでしょうか。

今回は、蛯原健さんの書籍「テクノロジー思考」を読みました。

テクノロジー思考とは?

それでは、テクノロジー思考とは、そもそもどのような考え方なのでしょうか?

本書によれば、テクノロジー思考は以下のような定義がなされています。

近年において世界のあらゆる事象、組織、そして人間にテクノロジーが深く関与し、 また支配的な存在として強い影響を与えている事実に焦点をあてた、新しい思考アプローチ

インターネットが世界のインフラとなった中、 既に「インターネットの外のレース」がはじまっていると述べられています。

デジタルトランスフォーメーションの本質

最近、よくデジタルトランスフォーメーションという言葉が使われるようになりました。

本書によれば、デジタルトランスフォーメーションは「組み合わせ」にすぎないのだそうです。

そして、デジタルトランスフォーメーションをどのように論じるかについては、 データに対する考え方が重要だと述べられています。

例えば、個人データ。

個人データは誰のものでは無く、ただのファクトであると述べられています。

その問題は、それをどう扱うか、それだけであると。

そして、データを管理することによって達成されるべき目的とは何か?

1.プライバシーの保護

2.データ独占による不当に偏った富の独占の排除

3.データ独占により不当に強大になった、なり得る社会的影響力の排除

いずれもデータを取り扱い時にはしっかり押さえておきたい考え方ですね。

具体と抽象の行き来をする

テクノロジー思考の有効なアプローチは、「具体と抽象の行き来」であると述べられています。

具体とは、物質ないしは物理現象。

個別であって、ミクロ。

固有名詞で、時間軸があり位置がある。 解像度高く、事実。

抽象とは、概念。

人の目的、意思、意図、思考などを指す。

これらの組み合わせを考える。

これは、イノベーションのみならず、ビジネス全般を論じるにあたって極めて有効であるそうです。

Thinking Point

未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。未来は知りえない、しかし自ら創ることはできる。