東京改造計画

東京改造計画

コロナによって私たちの生活は一変しました。

緊急事態宣言が解除されて、少しずつ日常が戻ってきています。

しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」になってはいけないことがあります。

それは、今こそ「東京」を変革する必要があるということ。

今回は、堀江貴文さんの書籍「東京改造計画」を読みました。

帯には「コロナ時代の新しい首都のカタチ」との言葉。

本書は東京都への緊急提言37項をコンパクトに纏めた書籍になっています。

東京都を「3S」都市に。

ウィズコロナ時代のキーワードは「3S」であると述べられています。

「3S」とは何か?

それは、

「スピード」

「スマート」

「スモール」

オンライン化できるところはすべてオンラインにする。

無駄な接触や移動をなくす。

無駄な作業、無駄な人員をなくし、組織を小さくする。

これらを実現することで、新しい社会を作ろうという考え方のようです。

聖域なきデジタルシフト。

私が本書を読んで感じたのは、今まで既得権益で改革が進められなかった領域を、
徹底的に変えていこうというメッセージです。

今変えないで、いつ変えるのだ。と畳みかけてきます。

例えば、

現金使用禁止令

オンライン授業

Uber解禁

ネット選挙の導入

五輪のリモート競技

など。

これらは、自分の都合がいい大義名分を振りかざし、一聞すると出来ない理由を並び立てて改革が進まなかった領域のように思います。

確かに、プラスマイナス両方あるのは否めませんが、時代の潮流を考えれば、間違いなくやった方がよい内容だと考えます。

遅かれ早かれ、やることになるのであれば、とっととやってしまった方が、もっと他の大事なことに時間を使えるようになりそうです。

ダイナミックプライシングの力。

もう一点、本書の提言で特徴的だったのが以下の内容。

本当の渋滞ゼロ

ETCゲートをなくす

満員電車は高くする

切符も改札機もなくす

本提言は、混雑や渋滞によるストレスは、ダイナミックプライシングを導入すれば解決するというもの。

確かにその通りだと思いますが、単純に時間帯から入るところに加え、混雑予測から値決めできるとさらに進むのではないかなと感じました。

新たなシンボルを作る。

東京というアセットをフルに活かすために気になった提言2つ。

江戸城再建

築地市場跡地のブランド化

いずれもアイデアとして素晴らしく、実現するのであれば、心待ちになる都民も多いのではないでしょうか。

東京スカイツリーも悪くないのですが、江戸城のインパクトは大きいですね。

本書で述べられているように宮内庁との調整は、確かに大変そうですが・・・

最後に、本書で最も参考になったフレーズを紹介しておきます。

どんなシーンでもノイジー・マイノリティというのは生まれてくる。しかし、そこばかりを見て意思決定していては全体最適にはならない。

これは、ビジネスを推進する上でも重要なポイントだと感じました。

生まれてくることを前提に、どう向き合って対処して、全体最適を追求していくかという姿勢が大事ですね!

Thinking Point

聖域なきデジタルシフトで新たな東京を作る。思考停止しなければ必ずやってくる!