アルフレッド・アドラー一瞬で自分が変わる100の言葉
心理学者のアルフレッド・アドラー、ご存知ですか?
2014年ごろから話題の本となっている「嫌われる勇気」。累計発行部数100万部を超え、今も売れ続けている書籍です。
この本はアドラー心理学をベースに書かれており、今の時代にマッチしたのか多くの読者を魅了しました。
私も読んでみましたが、「こんなモノの見方ができるんだ!」と価値観が大きく揺さぶられる一冊となりました。
今回ご紹介するのは、心理カウンセラーの小倉さんの書籍「アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉」。
本書は20万部のヒットとなった「アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉」の姉妹書のようです。
人生をより豊かにするためのヒントが掴めればと思い、読んでみました。
自分を変える方法とは。
まず大事なのは自分の性格のクセに気づき、性格を作り直すこと。
そもそも、性格って直せるのか?と思いますが、勇気を持って行動すれば可能になるのだそうです。
もし、自分自身に劣等感があるのであれば、まずはそこを起点にして考えること。
本書によれば、劣等感とは主観的な思い込みに過ぎず、これを目標設定と行動のエネルギーにすることができるのだそうです。
そうすれば、性格を変えることは可能になるのだとか。
勇気を持つ人になれ。
本書では勇気を持つ大切さを何度も述べられています。
強く見せる努力をするのではなく、強くなる努力こそが大事。
勇気がある人は、自分の課題を解決し、他者に貢献することができるのだそうです。
例えば、孤立している自分を見つけたら、その人の輪に飛び込む勇気を持つ。とか。
確かに、簡単にできることではありません。
勇気がある人は、簡単に友達を作ることができるのだそうです。
何故ならば、自分のことばかりではなく、他者にも関心があるから。
まずは、自分自身が「不完全である勇気、失敗する勇気を持つことから」と説かれています。
仕事の課題の解決方法とは。
仕事の課題でうまくいかない人は、顧客や同僚が仲間であるという前提で接すると良いのだそうです。
これには理由があって、仕事の課題の本質は、交友の課題でもあるからなのだそうです。
アドラー心理学で大切なのは、勇気と共同体感覚の2つと述べています。
共同感覚体とは、他者は仲間であり、自分には居場所があると言う感覚。そして、相手の喜びを自分の喜びとする感覚のことを指すのだそうです。
そして、あらゆる過ちは共同体感覚の欠如によるものに過ぎない。
必要なことは、相手に関心を示すこと、相手に共感すること。自分の目ではなく相手の目で見て、自分の耳ではなく相手の耳で聞くこと。
そして、このようにも述べられていました。
心を変えるだけでは不十分だ。行動するのだ。あなた一人で始めるのだ。言い訳を捨てて立ち上がろう。自分を変えよう。あなた一人で始めるのだ。メリットなどなくても。
厳しさの中に、優しさのある言葉ですね。手元に置いて読み返したくなる良書です。