できる人は統計思考で判断する。
仕事ができる人はどのような思考をしているのでしょうか?
今回は、篠原拓也さんの書籍「できる人は統計思考で判断する」を読みました。
篠原さんは今は、情報の読み取り方によって人生に大きな差がつく「情報格差社会」だと述べられています。
一体、統計思考とはどのようなものなのでしょうか?
幾つかの法則がある。
知っているか知らないかで差がつく幾つかの法則があるそうです。
リトルの法則
行列の待ち時間をコントロールする
バラフライ効果
初期条件の違いが結果にもたらす影響
エルファロル・バー問題
店の混み具体は、ほぼ座席数の6割に収まる
詳細は割愛しますが、知っているだけで物事を数字で捉えてより統計的にうまくいく方法で判断ができるようになるのですね。
集団思考の罠。
統計思考的に危険なのは「全会一致の決定」が危険だという点を述べられています。
集団で全会一致で物事を決めると、なぜか禍根を残してしまうのだと言います。
全会一致で物事が決まった時ほど、注意が必要なのだそうです。
メンバーが個々に行うよりも、不合理な意思決定をしてしまうのが「集団思考」。
このような例で説明されています。
すでに発言した人の意見が、自分の意見とは逆だったとする。
その発言に対して、他のメンバーがうなずくなど、賛同の姿勢を見せていたらどう感じるか。
「自分意見を言うと、この場を取り乱すことになりはしないだろうか?」
「意見を言うことで、自分の評価を下げてしまうことになりはしないだろうか?」
「みんなから、つまはじきにされはしないだろうか?」
よくありがちなのは、「じつは、心の中で決定内容と逆の意見を持っていた」というケース。
「空気を読む」「忖度」する文化が多い日本では、このような考えのもと統計的に誤っていることを決断してしまうことも多いのかもしれませんね。
最後に本書で一番その通りだと思った文面をご紹介いたします。
「情報が多いほど」人は決断できない。「情報バイアス」が判断を狂わせる情報が多すぎると、迷いや混乱を引き起こし、判断をミスリードすることがある。
情報量は多すぎても少なすぎても駄目で、適度に持っておくことが必要なのですね。