グレートメンタルモデル
思考力を高めるには過去の偉人たちの学んできた道を探ってみるのが近道かもしれません。
知の巨人たちの考え方を一気に学べる一冊、シェーン・パリッシュさんが書かれた「グレートメンタルモデル」を読みました。
思考の「型」が一気に学べるという一冊。どのような内容なのでしょうか。
知恵の死角をなくす
人生でもビジネスでも「知恵の死角」がもっとも少ない人が有利だと述べられています。
知恵の死角とは何か?
それは、
積極的に理解しようとしているものは目に見えず、気づかないものはずっと気づかないままになるということ。
私たちには、この死角が私たちにはあるからだ。
まず、私たちにはこのことに自覚することが大切。
メンタルモデルの骨子
思考効率を高め、馬力をフルに発揮する方法にはステップがある。
最初に覚えるべきルールは、
脈絡のないことばかり覚えてやみくもに試しても、実際には何もわからないということ。
1.第一原理思考
最も本質的なことを特定する。
第一原理思考の目的は、ある状況におけるもっとも本質的な要素を特定することだと言います。
問いで掘り下げる方法として有名なのが、
ソクラテス式問答法
①考えを整理し、発想のもとになっていることが何かを問いかける
②考えが正しいか検証する
③エビデンスを見つける
④違う視点から検討する
⑤結果や影響について考えてみる
⑥もともとの疑問を再度検討する
このような問答を通じて本質を浮き上がらせるということ。
ものごとに取り組むやり方は100万通り以上あるかもしれないが、その基礎となる本質的な原理はごく少数しか存在しないのだと述べられています。
2.二次的思考
二次的思考とは、ずっと先のことを考え、かつものごとを全体的な視点から考えること。
時間を蓄積させていくことで増える例として、信頼や信用があげられます。
信頼や信用は、たくさんのコミュニケーションを経ることで生まれる。
具体的なツールとしては、以下のようなものが紹介されていました。
確率思考
数学や論理学のツールを用いて特定の結果が実現する可能性を推定することで、私たちの判断の精度を高める最良のツールの1つ。
反転思考
思考のツールとしては、ある状況に対して通常思いつく視点の反対側からアプローチすること。
本質的に、変化が望まれるあらゆる状況において、その変化をうまく管理するには逆転の発想が必要だと述べられています。
①問題を特定する
②目的を明確にする
③目的に向けた変化をもたらす力を特定する
④目的に向けた変化を阻害する力を特定する
⑤解決のための戦略を立てる
直線的に物事を考えるのではなく、逆から考えてみるというのは手ですね。
思考の「型」を体系的に学ぶには最良の一冊だと思います!