編集思考
これからの時代に必要な考え方「編集」する力。
今回は、佐々木紀彦さんの書籍「編集思考」を読みました。
帯には『モノがあふれた時代 ビジネスには、「編集」が必要だ』との言葉。
どのような内容なのでしょうか?
異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す。
では、異質なモノを掛け合わせるためには何をすれば良いか。
それには、4つのステップがあるのだと述べられています。
「選ぶ」(セレクト)
「つなぐ」(コネクト)
「届ける」(プロモート)
「深める」(エンゲージ)
この4つのステップで、素材の価値は何倍にも高まるのだそうです。
セレクト:選ぶ
①いいところだけを見て、惚れ抜く
②直感をダブルチェックする
(現場と論理と他人の目によって丁寧に検証していく)
③両極にふる
コネクト:つなげる
①「古いもの」と「新しいもの」をつなげる
②「縦への深堀り」と「横展開」でつなげる
③文化的摩擦が大きいもの同士をつなげる
(大企業×スタートアップ)
プロモート:届ける
①Timeline 時間軸
②Thought 思想
③Truth 真実
エンゲージ:深める
サブスクリプションとは顧客との「婚約」である
エンゲージの4C
コミュニケーション、コミュニティ、コンシステンシー、カジュアル
どれも難しそうに見えますが、一番難しいのは、「選ぶ」ことだと考えます。
なぜならば、どこで勝負するかは「選ぶ」ことで、決まってしますからです。
ポイントは、「両極にふる」ことでエッジを利かせるということなんでしょうね。
編集思考を磨く6つの行動
①古典を読み込む
②歴史を血肉とする
③二分法を超克する
④アウェーに遠征する
⑤聞く力を磨く
⑥毒と冷淡さを持つ
古典を読み込んでおくというのは、「賢者は歴史に学ぶ」と言われるようにベースの知識、
教養として押さえておくようにしておくとよいのでしょうね。
ビジネスパーソンが、テクノロジーや経済に精通するだけでなく、自然と文化を語り、文化を愛し、文化にお金を投じ、経済とテクノロジーと相互に折り合いながら循環させていく。そんなかつての日本にあった生態系を、これから再構築していきたいと思っています。
これが実現できれば、停滞から飛躍に向かうことは間違いなさそうです。