ロリー・バーデン著『自分を変える1つの習慣』は、人生を劇的に変えるカギは「セルフ・コントロール」という習慣の力にあると説きます。成功とは才能や環境ではなく、やるべきことを、気が進まなくても淡々とやり続ける能力によって築かれると断言します。
本書では「1つの習慣」の7つの法則を軸に、目標達成のための具体的な行動の選び方や、意欲を持続させる方法がわかりやすく解説されています。
ここでは、その中でも特に重要なポイントを3つにまとめました。
小さな積み重ねが大きな変化を生む
成功者は特別な才能を持っているわけではなく、「他の人がしたがらないこと」を継続できる人です。面倒なことや気が進まないことでも、目的のために我慢して実行する——その地道な積み重ねが、時間をかけて大きな成果へとつながります。
本書は、「やってみる」ではなく「やるか、やらないか」という明確な意思決定を重視します。小さな行動でも、それを毎日確実に積み上げることで、5年後の自分の姿がまったく違ったものになると説いています。
行動リストを作り、確実に実行する
変化を起こすためには、まず自分の人生を点検し、「すべきこと」リストを作成することから始めます。そしてその中から、今すぐ行動に移せる項目を選び、具体的に取り組むのです。
例えば、夢の実現のために「確実にできること」を5つ書き出し、それを着実にこなしていく。このプロセスは、自分の意識を「考える」「言葉にする」「現実化する」という強力なパターンに沿って動かすことになります。
セルフ・コントロールを鍛える
私たちは「何をすべきか」をすでに知っています。問題は、それをやらないことです。セルフ・コントロールとは、意欲が低下している時でも「正しい行い」を選び続ける力のことです。
この力を鍛えることで、誰も見ていない場面でも自分に恥じない行動が取れるようになります。そしてその習慣が、最終的に人生の質を大きく左右します。本書は、セルフ・コントロールを日々の生活に組み込み、自然と行動できる状態を作ることを強く推奨しています。
成功とは、才能よりも、やるべきことをやり続ける力によって築かれる。
Thinking Point
