実行力
橋下徹さんの書籍「実行力」を読みました
帯には、橋下流「君主論」の全思考との言葉。
橋下さんの実行力を構成するものは何かを掴むために、読んでみました。
組織との向き合い方。
人材登用や人事管理で一番重要なことは、「失敗は必ずあるもの」と考えておくべきだと。
組織が猛反対する案については、組織に言いたいことを思う存分言わせることが重要だと言います。
「決まったことには従う」という原則を組織に守ってもらうことが、反対意見を聞くための大きなポイント。
反対意見を聞いた上での決定は、反対者の不満を和らげ、適度な修正がかかってその後の運営が上手くいくことが多い。
「最後は従う」という原則がないと、同意見の人ばかりを集めなければならなくなってしまうのだと言います。
すなわち、どんな意見も徹底的に聞くことで、結果的に組織が回るのだそうです。
単に人間関係や好き嫌いでチーム内の人事を決めていくと、そうした姿勢は必ず部下や組織に伝わりますし、本当に実行力のある組織は作れないのだと言います。
リーダーの仕事。
リーダーがやるべきことは、決断をして責任をとること。
リーダー自らが、自分の基準・軸を行動によって組織に示さなければならない。
現場が気づいていない大きな問題点を探り出して、それについて現場ときちんと話し合いながら、最後は決断・判断・決定していくことがリーダーの役目であると。
そして、リーダーの勉強の仕方は、専門家の勉強の仕方とは違うのだと言います。
現場の人たちでは解決できない問題を解決するのがリーダーの重要な仕事の1つですから、「何が問題か」を探り出す目的で、該当箇所を読みこんでいくこと。
これが必要なのだと言います。
リーダーの仕事は、部下を「やる気」にさせることであるのだと。
チームのメンバーが、絶対にできなかったことをやる。それがリーダーと部下の信頼関係の土台です
口で言うだけでは部下は「腹落ち」してくれないものです。
リーダー自身が、その基準・軸を徹底的に実践する姿を部下に見せて、初めて部下がついてきます
部下を果敢にチャレンジさせるためには、リーダーが「ここまでは組織として許容するよ」と「チャレンジできる幅」を部下に示してあげることが必要なのです。
人がついてくる最大の理由は「共感」。
リーダーの役割は、チームの道標になり、チームが実際に動く際の原動力となる方針を作り上げること。