「10倍速く書けるスピード文章術」
文章を早く書けるようになりたい。そう考える人は多いのではないでしょうか。
私も文章を書くのは好きなのですが、じっくり考えながら書いているので非常に時間がかかってしまっています。
例えば、このブログの文章も書いて推敲してアップロードするまでに30分くらいかかっています。
少しでも文章が早く書ければと思い、今回はブックライターの上阪徹さんの書籍「10倍速く書けるスピード文章術」を読みました。
帯を読むと「悩まず一気に書き終わる」とのこと。おお、そんな方法があるのであれば、ぜひ知りたい!ということで一気に読んでみました。
「どう書くか?」ではなく「何を書くか?」で勝負が決まる。
本書によると、大事なのは書き方ではなく「素材」。
この文章の中身である「素材」をいかに集めるかが肝要であり、ここを意識するだけでグッと早く書けるとのだそうです。
大事なのは、LINEのやりとりのようなイメージ。
どうゆうことかというと、LINEを使ったコミュニケーションって必要最低限の事しか書きませんよね。
つまり「うまい文章」ではなく相手に読まれる「必要な情報」こそ大事。
ゼロからいきなり文章を書くのはご法度。
新聞記者がゼロから記事を書かないものと同じであり、逆に言うと新聞記者が早く記事を書けるのは「十分な素材」があるからこそ。
私のようなプロの書き手でない人こそ、素材集めに力を注ぐことが大事なのですね。
そもそも、書く目的は何なのか。誰向けの文章なのか?
資材を集めるのに有効なのは、「誰のために、何のためにその文章を書くのか?」ということをハッキリさせるところから。
その文章を「誰に届けて、その結果、何を感じてもらうか」ということが非常に大切。
そこが明確になっている文章であれば、ちゃんと伝わる。そうでなければ伝わらない。分かりやすいですね。
これは仕事で書くような「議事録」、「報告書」、「提案書」などのあらゆる文章に通じる話ですよね。
ペルソナという言葉があります。これは具体的に特定の誰かに届けるということ。例えば、本ブログのこの記事であれば、20〜30代のスキルアップをしていきたいビジネスマン向けに書いています。
無駄のない素材の集め方。
素材といっても、どこから手をつけていいのか難しいですよね。ただ、これもコツがあるのだそうです。
それは、「1つのテーマで多く集めて、後から削る」のが基本なのだそうです。
自分自身の考え、ひらめきなんかもしっかり入れて後からしっかり絞り込む。
テーブルに乗せた後に、思考して重要なものを取捨選択するという過程が大事。
なぜなら、いきなり絞り込んでしまうと、本当は気づくはずのものも気づかなくなってしまう。
結果、良いアウトプットが生まれなくなってしまうということなのでしょう。
「しゃべるように書く」と伝わる。
目の前に読者がいることを想定して、その相手に喋って伝えることをイメージしてみましょう。
それだけでグッと伝わりやすくなるのだそうです。
どんな順番にすると良いのか。どうすれば相手に伝わるのか?を丁寧に意識することが大事になのだそうです。
まず、絶対意識すべきなのは「書き出し」なのだそうです。書き出しがつまらない文章は絶対に最後まで読まれない。ツカミとも言われますよね。
たしかに、本でもプレゼンでも最初が微妙だと話を聞く気も失せるというのはよくある話。
読みやすい文章を書く7つのポイント
素材を使って文章を書いたとしても、読みにくかったら全く読まれません。
読みやすい文章を書くのも7つほどポイントがあるのだそうです。
①一文を短くする
②スラスラ読めるリズムを作る 例)ですます調にである調を織りまぜるなど
③「」の強調を使用
④順接の接続詞を使わない 例)だから、また、さらに ∵ 冗長な印象になる
⑤逆説の接続詞で展開を生む 例)しかし、ただ、ところが
⑥難しい日本語を翻訳する
⑦リアリティを意識する
私は、③は意識していましたがそれ以外はかなり微妙です。特に②のリズムはとても大事だと感じました。
上阪さんの次の言葉が印象に残りました。
読み手が知りたいのは、「どんな課題をどのように解決するのか?」ということ。
その通りです。これは、文章だけでなくビジネスにも通ずる重要なポイントですよね。
本記事で書いた点以外に多くの「速く書くためのコツ」がわかりやすく書かれています。