起業家の思考法
スタートアップ投資が流行っています。
巨額のマネーが次のイノベーションに期待されるスタートアップに流れています。
しかし、そんなスタートアップを経営している起業家のみなさんはどんなマインドで自分のビジネスを動かしているのか?
今回は、平尾丈さんの書籍「起業家の思考法」を読みました。
「正解がない時代」では、自分の頭で考え圧倒的成果を出す「起業家の思考法」があらゆる人に必要だと言われています。
起業家の思考法とは?
起業家の思考法は、過去の効率や生産性重視のフレームワークによって生み出される無味乾燥な問題解決の方法ではないと述べられています。
具体的に、起業家の思考法は次の「五つの力」で成り立っているのだそうです。
①発見力
②別解力
③実現力
④失敗力
⑤成長力
そして、本書でもっとも重要視していると感じたのが「別解力」。
これからの世の中は、単なる正解を出すことに頭を使うのではなく、自分の答えを考えるために頭を使うことが求められるのだと述べられています。
別解の威力
別解力を身につけることで仕事が楽しくなるのだと言います。
それはなぜなのか?
本書によれば、別解によって、
個性が出せ、圧倒的成果が出せ、自己肯定感が高まることで、仕事が楽しくなるからだそうです。
新しいこと、例えば、誰もやっていないことをやると、自分だけが違うことをやるために自分のポテンシャル以上に評価される。
その時に大事になるのが、自分自身の個性。
たしかに、一人ひとりの個性が発揮される世界のほうが、クリエイティブで魅力的ですよね。
だから、ありきたりの正解ではなく、別解にこだわる。
そんなビジネスを探し、提案する。
ここに別解を出す力が生かされるのだと言います。
何回、バッターボックスに立てるのか?
成功は再現性が低く、偉人の真似をしてもうまくいかないと言われています。
しかし、失敗は失敗したときと同じようなことをやれば、ほとんど同じ失敗になってしまう。
つまり、失敗は言語化できるから、回避できるということ。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
人生において大切なのは、何回バッターボックスに立てるのか?ということ。
実際には、それほどチャンスは無いのが実情。
みんなが期待してくれて、テーマがあり、課題があり、仲間がいて、いいコンディションでバットが振れる機会は、一生のうち何度もあるわけではないですよね。
その機会を与えられているのに、それをいかさないのは本当にもったいないですね。
優れたやり方ばかりを選択し、正解を出して誰かの真似をしているだけでは、大きなホームランは打てません。多くの人がホームランを狙いに行くことでしか、この停滞を打破する道は拓けないと思います。