ここらで広告コピーの本当の話をします。
広告の力は偉大です。
伝え方1つで「買う、買わない」の選択が変わります。
もっとも有名なコピーってなんでしょうか。
「そうだ 京都、いこう。」
これですね。聞いただけで行きたくなります。
今回は、コピーライターのバイブルと言われている小霜和也さんの書籍「ここらで広告コピーの本当の話をします。」を読みました。
帯には「コピー1本で100万円を請求するための教科書」との言葉が。
一体、どのような内容なのでしょうか。
コピーライターとは、どのような仕事なのか?
そもそも、コピーライターとは一体どのような仕事なのでしょうか?
本書によれば、コピーライターとは、「商品や企業を宣伝するため、広告に使用する文言(コピー)を書くことを職業とする人」と定義しています。
具体的には、「商品をいじらずに、言葉を使って商品の価値を上げる人」であると。
そして、広告の役割は一体なのか。それは「モノとヒトとの新しい関係を創ること」だと述べられています。
「言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げる」のが、コピーライターが提供する価値であると。
広告コピーを考えるときに重要なこと。
まずは以下の2点を考えることが大事なのだそうです。
・商品の具体的な情報、競合商品との違いを考えること
・商品を買ってくれる可能性があるターゲットを考えること
この時に最も大切なのが「考える」ことであり、9割の時間は考えることに使うのが有効なのだそうです。
競合を調べ、商品のUSPを見極め、ターゲットを決め、彼らの欲求や不満、不安に思いをはせる。
こういったことが「コピーを書く」ということの本質であると述べられています。
ストーリーとセットになった商品は強い。
各企業のブランドの背景にある「ストーリー」。
商品にとってはストーリーが大きな支えとなるのだと述べられています。
ストーリーとは、平たくいうと「苦労話」。
例えば、ルイヴィトンは、貧乏なヴィトンさんが牧場を点々と働きながらそのお金でパリを目指し、何年かの苦労を経てパリに着いた時には素晴らしい革製品を創る技術が備わっていた、といったものなのだそうです。
ストーリーがブランドを創る。
ストーリー創りに繋がるコピーを書くことができれば最高ですね。
今の時代重要なのは「コーポレートアイデンティティー」であり、本書では次のように述べられていました。
時代の変動の中で、企業が生き残っていくために必要な事業コンセプト、活動領域、自分は何者であるべきか、などを再点検していく作業のこと。
良いコピーを書くために原点にすべきは、このコーポレートアイデンティティーなんでしょうね。
本書は、コピーライティングの本ですが、マーケティングの真髄が掴める名著です。ご一読あれ。