女子高生社長、ファイナンスを学ぶ
みなさんは、「ファイナンス」という言葉を聞くとどのようなイメージを持たれますか?
会計を意味する「アカウンティング」とは全く別の言葉なのだそうです。
今回は、石野雄一さんの著書「女子高生社長、ファイナンスを学ぶ」を読んでみました。
帯には「次世代の武器と教養が読むだけで身につく。」との言葉が。
将来の新しいビジネスを考えるのにとても役立ちそうな内容です。
ファイナンスは未来の数字を扱うのが特徴。
アカウンティング(会計)が過去の数字を扱うのに対し、ファイナンスは「未来」の数字を取り扱うのだそうです。
ファイナンスは、将来に向けた設備投資、人的資源の投下などの意思決定にも役立ちそうです。
大事なのはファイナンス的な観点で「どのように投資判断を決定すればいいか」という点。
そのプロセスは3つあるのだそうです。
①そのプロジェクトから生み出されるキャッシュフローを予測する
②投資判断指標の計算を行う
③その計算結果と採択基準とを比較し、基準を満たしていれば投資を行い、基準を満たして居なければ投資を見送る
いかにも機械的なアプローチですが、本書で石野さんは次のように述べられています。
私たちが見ているのは、目に見えている数字に過ぎず、本当に大切なものは、目に見えない何かじゃないかって。最終的にはハートを見て判断しなくてはいけないと思う。ファイナンスの考えに正解はあっても、私たちが行う判断には正解はありません。ファイナンスという道具を使いながら、最後は自分の「想い」に正直になって、ハートで決めるということが大切なのだと思います。
ファイナンスはあくまでツールであり、最終的な判断は自分の「想い」次第ということなのですね。