ネットビジネス進化論
インターネットの時代。
スマホが普及してから、思い立ったらいつでもインターネットにアクセスすることができるようになりました。
今回は、尾原和啓さんの書籍「ネットビジネス進化論」を読みました。
インターネットがどのようにビジネスを変えてきたのか?
インターネットの本質。
インターネットの大事な本質の1つは、情報やものを小分けにして、離れていたものを繋げることにある。
それによって、いままでに無かった情報の流れ、物の流れが起こり、そこに新たなビジネスが生まれるのだと言います。
そして、インターネットでビジネスをする上で大事なのは、どこが「儲けの一等地」として花開く場所かを知ること。
検索は権力の一等地。
すなわち、ポータル、スーパーアプリ。
これが、いわゆるGAFAMの圧倒的強さであると述べられています。
入口(ポータル)を押さえたものがネットビジネスの勝者となるのだといいます。
生活者に入口はいくつも必要ないだそうです。
純粋想起をとることの圧倒的強さ。
ポータルサイトといえばヤフー、グルメサイトは食べログ。
結局「やりたいことがすぐにできる」ことが最大の価値であるといいます。
パーソナライズの時代。
しかし、結局は個人が識別できなければ、パーソナライズできない。
つまり、オープンID。
オープンIDは、ひとつのIDで他のサービスも使えるようにした点に価値がある。
オープンIDの覇者がFacebookとGoogleである。
個人が識別されたログ(記録)が可視化されると、お金の融通の仕方が変わるのだといいます。
そして、ユーザーは3つのコストにお金を払う。
無料の情報があふれており、ネットコンテンツは無料でなければならないという現在において、
人が情報を得る時の対価は、
①情報そのものの価値(情報コスト)に加えて、
②すぐに情報が入手できること(情報を探すためのコスト)
③不安なく正しい情報が手に入ること(情報の信憑性をチェックするためのコスト)に対して支払われる。
そして、これからの時代は、個人がパワーを持つ時代。
特にインフルエンサーとコミュニティビジネスがこれから広がってくるのだそうです。
個人が力を持つと「小さな経済圏」がたくさん生まれる。
インフルエンサーがチャネルになり、人々の所属、承認、自己実現欲求を満たす存在になることが重要。
その中で、有限資産を滑らかにつなげていくことが価値になるのだと言います。
コピー可能な「情報」と、コピーできない「資産」。
コピーしても価値が変わらない情報と違って、有限資産は分けると価値が減ってしまう。
結局は、その資産が本物かどうかを確認するためのコストが必要なので、そこがビジネスチャンスになるのだと言います。
ネットビジネスの未来は3つ。①点から線へ ②機能価値から感情価値へ ③問題解決から自己実現へ