ORIGINALS
組織ではなくて、個人の時代と言われる現代。
そのような時代の中、自分のオリジナリティを確立するには何をすれば良いのか?
今回は、アダム・グラントさんの書籍「ORIGINALS」を読みました。
帯には『誰もが「人と違うこと」ができる時代』との言葉が。
オリジナリティを発揮するためには。
オリジナリティを発揮するためには、「今あるもの」をそのまま使うのではなく、みずから行動を起こして、より良い選択肢がないかを探し求めることが大事なのだといいます。
そもそも、オリジナリティは不変の性質ではなく、自由に選択できるものなのだそうです。
結局、自分の限界は、自分で設定していたにすぎない。
失敗することよりも、やってみないことのほうが後悔する。
とにかく「行動」を起こし、「選択」すること。
オリジナリティを身につけるためのテクニック。
本書によれば、オリジナリティを身につけるまでにはコミュニケーションが必要です。
そのコミュニケーションには、いくつかのテクニックがあるようです。
・サリック効果
弱点をさらけ出しながら、事を有利に運ぶ。弱点を前面に出すと、聞き手の警戒心が和らぐという利点がある。
・状況を変える選択肢
問題をどうにかしようというとき、「無視する」という選択肢はない。状況を変えるには、現実な選択肢は「離脱するか」「発言するか」しかない。
・先延ばし
先延ばしは、クリエイティブな仕事はとくに有益である。
・ゴルディロックス理論
「誰と組むか」が勝敗を決める。ゴルディロックス理論によれば、相手との関係は、ほどほどの適度な状態が良い。オリジナルな人が成功するには、「節度のある過激派」になることが必要だという。
・共通項を探す
相手を説得するな、共通項を探すこと。他者の価値観を変えさせるのは難しいが、自分たちの価値観と相手がすでにもっている価値観の共通点を探し、結びつけるほうがずっと簡単である。
・褒める
「行ない」よりも「人柄」を褒める。人柄を褒められると、それを自分のアイデンティティの一部としてとり込むことができる。
・確証バイアス
人はどちらかを好んでいると。好んだものを支持する情報を探し、それに相反する情報を見ようとしない
新しい価値観を生み出す人の「3つの特徴」
①好奇心が強い
②まわりに同調しない
③反抗的
言われてみれば確かに!と思えますね。
最後にイノベーティブな仕事をするために持っておくと良い考え方をご紹介しておきます。
研究によると、「他者に対して」怒りを感じていると復讐心が生じるが、「他者のために」怒りを感じていると、正義感やよりよいシステムをつくる動機になる。
いわゆる過去の原体験によって、新しいビジネスを生み出すという考え方ですね。