シングルタスク
仕事だけでなく、家事、趣味など、あらゆることで成果を出すにはコツがあるのだそうです。
今回は、大学教授のデボラ・ザック氏の書籍「シングルタスク」を読みました。物事に一点集中するための具体的なスキルが書かれています。
「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になるのだそうです。
・・・そんなことあるのかなぁ〜と思いつつ読んでみました。
アメリカで出版されると、話題の書となり世界各国で翻訳され反響を呼んだ書籍とのこと。これは期待できそうです。
シングルタスクの原則とは?
言葉の通り「つねに1つに集中する」という方法です。
シングルタスクと対になる言葉には、マルチタスクがありますが、これは同時に複数のことをこなしていく技術です。
一見、とても効率的に思えますよね。ただ、本書ではマルチタスクを否定してます。
なぜなら、脳は同時に複数のことに注意を向けられず、脳神経学的に不可能であるから。
ゆえに、シングルタスクなのです。
ただし例外があって、音楽を聴きながら掃除をするなど、干渉が起きないことを同時にするのはOKなのです。
なぜ、シングルタスクだと成果が出るのか?
シングルタスクをもとに、一点集中の作業を続けているとゾーンに入るのが成果を出すためのコツ。
ゾーンというのは極限の集中状態のことで、一流のアスリートはこのゾーンに入ることに特に長けているのです。
無駄を極限まで排除して、1つのことだけに集中することでこのゾーンに入りやすくなるということなのでしょう。
1つの最重要課題だけに最大限の時間を投資するという姿勢。これが大事なのですね。
1つのことに集中するために断る勇気を持つ。
シングルタスクの「1つのことに集中する」ということ。
特に仕事をされている方は、1つのことに集中すると言っても現実的に難しいことも多いでしょう。
例えば、急な上司からの仕事の依頼。断りたくても受けなければならないシチュエーションもあるでしょう。
しかし、安請け合いしてしまうことで失敗してしまい、逆に周りに迷惑をかけてしまうこともありえます。
1つのことに集中し高い成果を上げるためには、ノーをしっかり言うことで人望を集めるのだと述べられています。
参考になったのは下記の内容。大切なのは充足感だと言うことなのでしょうね。
日々の仕事をこなしたいのなら、「いまここ」に完全集中するしかない。
より大切なことを選べば、結局は「満ち足りた気分になる」
自分がいま、本当にするべきことは何なのか?
そのヒントが本書で掴めるかもしれません。