日商簿記 初級 勉強法

日商簿記 初級

今回は、日商簿記初級を取り上げたいと思います。

ちょうど1ヶ月前に勉強して合格することができました。

どんな資格なの?

この資格は、日本商工会議所が主催する検定です。

簿記検定といっても他にも全国経理教育協会や全国商業高等学校協会が主催するものなど他の種類もあるのだそうです。

日本商工会議所が主催するこの「日商簿記」は受験者数が最も多く、3級だと34万人もの方が受験されているのだとか。すごいですね。

業務で経理的な仕事を扱う機会が増えて、数字に強くなっておこうと思い、受験をしてみました。

難易度は?

日商簿記は初級と3級から1級までの4種類の検定があります。

平成29年度から4級だったものが初級としてリニューアルしました。

1〜3級が筆記試験であるのに対して、初級はなんとインターネット試験です。

試験時間は40分で100点満点中70点以上で合格。

合格率は55%程度。それほど難易度が高いというわけではなさそうです。

その場で採点してもらって、合否がその場で分かります。

勉強方法は?

テキスト、問題集、電卓の3つがあればOKです。

使用したテキスト

私はTACで出しているテキストを使用しました。

勉強期間は1週間です。通勤の行き帰りに本書を繰り返し読んで問題を解いていました。

はっきりいってこの1冊で十分です。

初級の試験は全部で3問構成となっています。

それぞれ学ぶべきポイントを書いておきます。

第1問 簿記の基本原理

基本的な内容ですが、キーワードが頭から抜けてしまっていたものもあったので、しっかり読みこんでおくと良いと思います。

特に貸借対照表損益計算書の構造。基本だからこそ、極めて重要です。

各表のどこに何の項目(資産、負債など)が入っているのかは必ず押さえましょう。

また、取引の8要素。この結合関係も頻出です。これは、貸借対照表と損益計算書の箱の中身をイメージしながら解くと良いと思います。

第2問 仕訳問題

これは、ひたすら問題を解きまくればOKです。

最低3回は解いて問題を見た瞬時に回答できるようにしておきましょう。

小切手を誰が降り出したかによって処理する方法が違う点に注意しましょう。

また、当座預金という普段あまり聞きなれない預金の種類もしっかり押さえておきましょう。どの項目に紐づくか頭の中で整理しておくと良いです。

土地などの固定資産を購入したときの仕訳も頻出ですので押さえましょう。

第3問 月次集計

電卓を使って多くの計算をする問題です。

いくつかの種類があるので、問題集に載っているものは漏れなく押さえておきましょう。

重要なのは3回くらい検算することです。

一箇所でも間違っていると他の項目もそのまま間違えることにも繋がりそうです。

実際に試験を受けた際にも1回目と2回目の計算が違っていることがあり、焦りました。

慎重に解くことが大事です。時間はたっぷりあります。

試験会場の雰囲気は?

私は大門にある商工会議所で試験を受けました。

駅から近くて遅い時間(19時開始)までやっているので、私は仕事を終えてから受験しました。

商工会議所のサイトの地図でも良いのですが、不慣れだと迷うのでGoogleマップの方が良いかもしれません。

試験会場は地下1階で入ってすぐ見つかります。受験料はその場で支払いました。

受験者は10名くらいでした。

当日は「電卓」が持ち込めます。これは計算に必要ですので、絶対に忘れないようにしましょう。

なお、筆記用具は試験時に使うことができません。

試験終了後、試験員の方がプリントアウトした結果を持ってきてくれます。

こんな感じのA4の紙です。・・・ギリギリの合格でした。

 

合格後、どう役立っているのか。

会社の利益構造を理解するのに役立っています。

段階利益の考え方や、貸借対照表を見ることで経営上の課題がなんとなく分かるようになりました。

まだまだ勉強は必要ですが、「意識して数字を見ること」ができるようになりました。

今まで素通りしていたことに意識を向けるようになったのは大きいです。

私は株式投資をしているのですが、四季報を読んだりするのにも役立っています。

来年は3級にチャレンジしたいと思います。

ちなみに合格するとこんな合格証が送られてきます。

Thinking Point

数字という事実を捉え、ビジネスで何が起きているのかを正確に掴むことができる。ぜひ理解しておきたい!

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