会社というモンスターが僕たちを不幸にしているのかもしれない。
毎日、毎日、会社に通勤して働き続ける。
日曜日の夜になると決まって憂鬱になってしまう。。。
そのような方は多いのではないでしょうか。
今回は、サイボウズ社長の青野慶久さんの書籍「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」を読みました。
今の自分の働き方を変えるためのヒントが得られると考え、読んでみました。
「カイシャのために」は思考停止ワード
一体、私たちは何のために働いていると思いますか?
本書によれば、すべてのカイシャ員は、結果的に「代表のため」に働いているということが言えるのだそうです。
確かに言われてみれば、その通りかもしれません。
ここで大事になってくるのは、「カイシャではなく、生きている経営者が信頼できる人かどうか」という1点。
そして、信頼できない経営者の会社はだいたい経営がうまくいっていないことが多いのだとか。
それでも、あなたは我慢レースに耐え続けるのか
毎日、毎日、歯を食いしばって頑張って我慢して仕事を続けたとします。
我慢し続けて出世したその先に何があるのか。
我慢レースに耐え、権限が強くなった頃には「もうあなたの全盛期は過ぎている」と述べられています。
企業理念に「お客様第一」と掲げていても、実際の現場では「今月のノルマ達成が一番大事だ」と、優先順位が入れ替わってしまうことがよくあるそうです。
そして、企業理念を失ったカイシャの社員は、沈む船に気づかず我慢レースを続けていく。
自分の夢を、カイシャのビジョンを重ね合わせられるか。
そのために、自分の夢が一体なんなのかを探求できるか。
その原点に立ち返ることがとても大事であると。そのように述べられています。
一度、立ち止まって考えるべき3つのこと
カイシャの夢が見えない時には3つの選択肢を考えると良いのだそうです。
①カイシャの夢に自分の夢を重ねるか
②自分の夢に会うビジョンを持つカイシャに転職するか
③自分の夢を実現する場所を新たに作るか
自分で選び、責任を取る。
自分の意思で人生を切り開くのはとても楽しいことだと。
最後に本書でその通りだと感じた言葉を紹介しておきます。
私たちはどんな考え方を持っておかなければならないのでしょうか。それは「自分は何をやりたいのだろうか」と自問自答し、それに沿って行動していくこと。今までは、やりたくないことでも我慢してできる人が重宝されました。私たち人間は、人工知能が思いつかないような、新しい「やりたい」ことを見つけ出す必要があるのです。自分の心の欲求に従って、やりたいことに邁進できる人が必要なのです。
今は我慢し続けて会社のために働き続ける時代では無くなったということなのかもしれません。
何のために働くのか。
人生において、働く意義を見出すヒントが得られる良書です。