学びを結果に変えるアウトプット大全
よくインプットよりも、アウトプットが大切ということが言われています。
アウトプットと一口にいってもいろいろな技術があるようです。
樺沢紫苑さんの書籍「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読みました。
脳科学に裏付けされた「伝え方・書き方・動き方」とは一体なんなのか?
その秘密を探るべく、本書を手に取ってみました。
アウトプットの重要性
精神科医でもある樺沢さんは次のように述べられています。
インプットは「脳内世界」が変化するだけ。
アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。
つまり、アウトプットしなければ現実的には何も起こらないということ。
よって、インプットには必ずアウトプットをセットにすることが大事なのだとか。
そして、その黄金比は3:7であると。
アウトプットには6つのメリットがあり、
①記憶に残る
②現実が変わる
③楽しい
④行動が変わる
⑤自己成長する
個人的には、③の「楽しい」ということがとても大事であり、もし仮に楽しくないアウトプットだとしたらやめてしまった方が良いのかもしれませんね。
速く文章を書く方法
アウトプットで多いのは、「書く」という行為ではないでしょうか。
では、一体どうすれば速く書くことができるようになるのか?
大事なのは「設計図」。
いわゆるフレームのことと理解しましたが、これがあるかないかで文章を書くスピードが3倍変わるのだとか。
それはこの3点を意識するのだそうです。
①時間を決めて書く
②構成を考えてから書く
③構成パターンを意識する
③の構成パターンとは起承転結のような型のことのようです。
言われてみれば当然ですが、私自身も必ずこのような形で文章を書いていたかというとそうではありません。参考になります。
最後に本書で最も刺さった文章を紹介しておきます。
「情報」が通貨である今日の「デジタル情報化社会」においては、「情報受信者」でいるか、「情報発信者」になるかによって明暗が分かれます。AIの時代だからこそ、情報発信がより価値を持ち、有益な情報を発信する情報発信者が輝ける時代がくると確信しています。
情報を発信する=アウトプットすることの有益性、重要性を端的に示した文章だと考えます。
本書はボリュームも多く、参考になる内容が多い良書です。
1つでも多くのことを実践すれば、アウトプットする側=情報発信者になれるのではと感じました。