トランスフォーメーション思考
変化が求められる時代。
イノベーションを起こすためにはどのような思考が求められるのか。
今回は、植野大輔さんと堀田創さんの共著「トランスフォーメーション思考」を読みました。
どのような内容なのでしょうか。
トランスフォーメーション思考とは?
本書では、以下の状態にいるときの思考が、トランスフォーメーション思考と定義しています。
当事者たちが自らつくり出す未来の世界に、どれだけ臨場感がもてているのか?
より具体的に言うと、
MTPを描き、そこに臨場感を持つということ。
MTPとは、
Massive Transformative Purpose
の頭文字。
個人や組織が最低30年以上先に実現する、現状とはまったく異なるような世界観。
最近、purposeという概念について語られることが増えてきていますが、近い概念だと言えます。
内部モデルを変える
行動を変えるためには内部モデルを書き換えることが重要だと述べられています。
行動を変えるためには、
①外部刺激
または、
②内部モデルのどちらかを変える必要がある。
これは、認知科学から得られる示唆であるようです。
そして、思考方法そのものを変えてしまうほどの威力があるのは内部モデルの変更だ。
私たちの思考や行動は無意識に支配されている。
十分に臨場感が高く自分ごと化されたMTPであれば、私たちの行動も自然とそちらに引き寄せられるのだと言います。
MTP実現のステップ
個人にこそ大切なMTP。
では、そのMTPを実現するにはどのようなアクションを取ればよいのか。
ステップ1 脳を未来であふれさせる
マトリックス、トランセンデンス、TENETなどの映画をみるのもいいかもしれないと述べられています。
ステップ2 未来から見た大きな問題を見つける
日本はせっかくの多くの技術やコンテンツが発達しているのにもかかわらず、技術を大胆に翻訳し、コネクトする手法がない。
例えば、このような問題に対してアプローチしてみると見えてくるものがあるかもしれません。
ステップ3 どんな技術を使えば問題が解決されそうか
ステップ4 問題解決後、何がブレイクスルーするか
ステップ5 6つの質問でMTPを進化させる
具体的には、
夢を大きく捉えているか?
人間らしさをどう後押しするか?
夢が叶ったあとどうなるか?
私は世界にどうゆう変化を起こしているか?
将来、誰と組んでいるか?
そのとき、何のために生きているか?
ステップ6 未来事マインドマップで臨場感を高める
ステップ7 他人と未来を議論してMTPを強化する
ステップ8 MTPをアウトプットする
Thinking Point