神速スモール起業
講演会プロデューサーの小山竜央さんの書籍「神速スモール起業」を読みました。
「金持ち父さん 貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏の来日セミナーをプロデュースされたり、世界No.1コーチのアンソニー・ロビンズ氏のセミナー開催に携わってこられた方とのこと。
働き方改革や働き方の多様化が進んできており、副業解禁とする企業が増えてきています。確かに、将来の不安を無くすためにも、少しでも副業でお金が稼げれば、それに越したことはないですよね。
じゃあ、具体的にどうすれば良いの?と感じている方は多いでしょう。本書は、起業に関する心構えやヒント、具体的なステップを紹介しています。
私自身は、新規ビジネス創出のヒントが得らればと思い読んでみました。・・・感想としては、「時代はこんなにも進歩しているんだ!」と強く感じたこと。
以下、ポイントになりそうな点をあげてみますね。
好きなことをお金に変えたい。
本書で推奨しているのはベンチャー起業を起こすというよりは、今あるビジネスツールをフル活用して、「自分の得意なことや好きなこと」をお金に変えていくということ。
将来の先行きが不透明な中で、会社に自分の全てを委ねられる時代ではなくなってきています。だからこそ、自分の得意分野を活かし、価値を高めて売り込むスキルは重要になってくるのでしょう。
「好きなこと」をお金にするってとても良さそうですが、簡単にできるのでしょうか?さて、最初に何をすればよいのか?
誰かの悩みことや困りごとを解決することが全ての起点
全ての起点になるのは、そのビジネスが「誰の悩みごとや困りごとを解決するのか?」という視点。これが絞り込めるかどうかで成否は決まります。
自分の好きなことが「誰の役に立つのか?」これを具体的にイメージすることはとても大事で、価値を誰に伝えたいのかと言うメッセージが打ち出せなければ、お客さんは誰も振り向いてくれません。
相手の悩みをイメージできるか?まずは、ここからですね!
ビジネスを立ち上げる上での課題は何なのか?
やはり、ビジネスを成功させる上でキーとなるのは、「集客、販促、収益」の3つ。これらをうまくいかせるためには「やり方」が大事なのだそうです。
特に、最初の「集客、販促」の2つはセールスのスキルです。ここがちゃんとできないと、ビジネスそのものをお客様に届けることができません。
本書ではこの3つの課題(特に最初の2つ)をどのように解決すべきか、具体的なツールを交えて紹介しています。
正直、私は殆ど知らなかったですが、今はこんなに便利なものがあるのかと驚きました。
例えば、クラウドファンディングの「マクアケ」。大企業の新規事業部署も利用している本格的なサービスなのだそうです。
勝敗を分けるのは、知っているか知らないかの違いと述べられていますが、確かにその通りですよね。テクノロジーの進歩は本当にすごいです。
何よりもスピードが最優先!
本書ではスピードの重要性を力強く説いています。さっさと結果を出すこと。これが特に大事だと。とにかく、チャレンジすることが大事。失敗は後からリカバリーすれば良いという考え方です。
確かにあれこれ考えて躊躇している時間がもったいないというのは間違いなさそうです。「成功者は走り出してから考える」という言葉の通りです。
変化の激しい時代だからこそ、フットワーク軽く、果敢にチャレンジしていく姿勢が大事だということなのですね。
ビジネスを提供した結果、顧客は「何が」得られるのか?
ビジネス上絶対に大事にしなければならないのが、この「結局、お客さんは何を得られるのか?」という問いなのだそうです。
これが即答できないビジネスでは、顧客に価値が決して伝わらない。
自分でなく、相手のリターンは何か?という視点で常に物事を考えることで、顧客視点のサービスになっているかどうかは掴めそうです。
得られたものを掴むポイントは「感情の動き」はあるか?と言うこと。ビフォーアフターで感情が動いたか?というのが、顧客が対価を支払いたくなるポイント。
この話から、私はすぐに「ライザップ」のビジネスを思い出しました。ダイエットしたいという顧客ニーズに対し、ビジュアルでビフォーアフターを見せるという手法は非常に感情が揺さぶられますよね。
思わず申し込みしたくなったのは、私だけではないはずです。
感情の動くポイントをどこに設定して、どう見極めるか?ここをしっかり組み立てて、ビジネスにしていくことが、大事なのでしょうね。
新しい時代がそこまで来ているのだと感じさせられる一冊でした。
以下の文章で小山さんが述べていることもとても的を射ています。
どんな人でも、簡単にビジネスを立ち上げることができますし、感度の高い人はもうすでに始めています。現代はそうゆう時代です。この流れに乗り遅れてはいけません。
新しくビジネスを考える上で、参考になる点がとても多かったです。
これから起業される方はもちろん、今所属している組織で新しいビジネスを考える方にも大いに参考になるでしょう。オススメです。