シリコンバレーのVCは何を見ているのか

シリコンバレーのVCは何を見ているのか

山本康正さんの書籍「シリコンバレーのVCは何を見ているのか」を読みました。

帯には、「テクノロジー+ビジネスで未来を先読みする力」との言葉。

バンテージポイントという言葉があるそうです。

これは、「見晴らしのいい場所に行くからこそ、見える景色がある。」ということ。

業界を超え、多彩な経験をしないと見えてこないことがあるのだと言います。

ずっと同じ場所にいると、業界特有の習慣に気づけなかったり、思考停止になる危険が常に潜んでいる。

ビジネスパーソンのキャリアとして、一生同じ会社で働いて当たり前という環境の機会損失は大きいのだそうです。

これから起こりうる変化。

既にWebで起こっていること。

ユーザーと提供者をうまくマッチングすることができれば、双方に大きなメリットが出てくる。

その仕組みを作る。

これからは、個人や小さな組織がより力を持つことになる時代。

個人や小さな組織にフォーカスしたビジネスがトレンドになってくるでしょう。

金融を脅かすアップルカードの登場。

セキュリティを高めるために番号が印字されておらず、年会費無料。

信用スコアが高い人に発行するのだと言います。

これは、どこで使っても1%割引で購入できる。

Apple Payと組み合わせると2%割引、提携店で使うと3%割引になるのだそうです。

結果、アップルカードを持っている人が全員Apple Payのセールスパーソンになってしまった。

サービスでユーザーを囲い込むという戦略。

しかも、アップルは金融事業で儲かる必要はなく、ユーザーを囲い込むためのマーケティングツールと位置付けている。

だからこそ強い。

正解が変わる時代。

正解は変わる。

過去の延長戦上にはないのだと言います。

イノベーションは異質なものの「新結合」から生まれるのだと。

投資家は常に未来の利益を見ている。

株価が示しているのは、未来への評価であり、時価総額。

最終的に投資家が判断するのは、人物と熱意。

最も問うべきは、生活者にとっての利益。何らかの理由でうまく情報が使われていない中で、最も損をしているのは、生活者。無駄なコストを払っている。開示することによって、無駄なコストが少なくなる。ポジティブな面に目を向けるべき。

Thinking Point

バンテージポイントで本質を考える。正しい行き先を知るためにも徹底的に勉強すること。